いやいや、最近何だか言いも知れぬムカムカ感が続いている。民主党の現状である。日に日にガッカリしている。政権を取って約1年という経験の無さを考慮しても、「もっとちゃんとしてくれよ(T_T)」という思いになる。こんな日がまだまだ続くのだろうか?なら考えるのやめようよ、とも思うが、そうも割り切れないのです。
今日は尖閣諸島の領土問題について書いてみたい。田中良紹さんの投稿「日本の外交力について」を読んだ。相変らずなかなか面白い記事を書いていた。簡単に要約すると「外交とは嘘と謀略を駆使してポーズを装いながら裏で実益を得るものだ」という内容だった。小泉首相時代の靖国神社参拝のとき、僕は日本国内でも満足に過去の総括を得ていない問題に関して個人的な感情を「公的な立場での意思」として表現すべきではないと思っていた。今回の領土問題もそうである。日本の立場から言えば尖閣諸島は日本の領土なのかも知れない。しかし日中間の認識にはズレが生じている事は事実で、自民党政権時代から尖閣諸島の領土問題は実は曖昧にされてきていた。また漁業海域に関しては領土とはまた別であり、お互いが入り込んで構わないような両国間の認識も実はあったりする。(田中宇ニュース参照)こんな状況で、その後の国益の事も考えることなく「日本は法に則っているので正しい。中国けしからん!」とばかりに逮捕してしまうのはいささか子供じみているように思える。またその後、中国の外交圧力に対抗できずに釈放した。しかしこの間に日本が得たものは何もないではないか。それにも関わらず、いまだ前原氏・枝野氏あたりは中国バッシングを連呼する。この人達は本当に日本を思う戦略家なのか?単に自分の意見・考えを押し通しているだけではないか。ここまでの戦略面などの総括が全くされていない。そりゃいくら何でもマヌケだろ!!なので日本人の中国敵対心に火がついて渋谷ではデモ行進まで起きた。一体どうなる事やら、かなり恐い。
ここでふと思ったのが、「プロレスの衰退」との類似性である。昔のプロレスは胡散臭かったがエンターテイメントとしては最高に楽しかった。「戦いを単純抽象化したショー」だったからだ。裏ではいろいろ打ち合わせや暗黙の了解があるんだろうなぁと思いながら、なるべくそれを意識しないように観ていた。そのプロレスをつまらなくした原因として、僕は以下の3点を挙げたい。
1.プロレスラーの小型化
藤波辰巳・タイガーマスクの登場で、ジュニアヘビー級が脚光を浴びる事になり、それまでの「プロレスはデカくて強い奴らがバチバチやる」ものという概念に新しい概念を植えつけた。そして「一般的な体格の人間でもプロレスラーになれる」というDIY精神的な考えを浸透させた。これは多くの若者に夢を与えたが、大型レスラーが持ちえるプロレスのダイナミズムはかなり失われたと思っている。
2.日本人内抗争という「内輪受けイズム」
長州力が叫んだ「かませ犬発言」により、その後のプロレスは日本人同士の争いが興行のメインになった。これが世界の超一流レスラーを日本に来日させなくなった大きな原因になった。いわば「コスト削減」である。スタンハンセン・ブルーザーブロディ・ハルクホーガン以降の来日レスラーは、ほとんど超一流とは言いがたい。いつの間にか日本人レスラーは世界の超一流レスラー(例:ブロックレスナーなど)にほとんど歯が立たなくなっていた。普段コップ内争いを主に行っているのだから、いくら努力していても限界があるというものだ。
3.総合格闘技(誰が強いかのオープン化)
前田日明・高田伸彦のUWFに始まり、パンクラスでガチンコ勝負のプロレスまで発展させた。しかしけが人は続出して興行がうまく立ち行かなくなったり、技術に走って体を大きくする事を疎かにしたりしていた。そんな中でUFCなどの総合格闘技が脚光を浴びはじめ、プロレスラーが参戦する事を余儀なくさせた。しかしルールや普段の練習内容も大きく異なるし、また外人との圧倒的なパワー・技術の差もあり惨敗を続けた。これが一番衰退を助長させたと思っている。しょせん餅は餅屋だ。時代背景上止むを得なかったかもしれないが、胡散臭いショーを続けていればプロレスもここまで落ち込む事はなかったのではないかと思う。
今はほとんど見なくなったプロレスだが、実はG1クライマックスなどたまに深夜TVを見たりする。中邑真輔なんて結構好きなのだが、...やっぱり線が細い。「こじんまり」今のプロレスにピッタリの言葉だ。
そう、ここまで書いて民主党に似ていないか?「オープン」「全員参加」「自由な意見」「白黒はっきりつけたがる精神性」。うまくいくならそれでいいし、確かに理想的ではあるが、それだけで世界とのガチンコに対抗できるのだろうか?もっとしたたかな戦略思考が必要でないかい?しかも、「オープン」なんていいながら、都合が悪くなると隠そうとする。自分の意見を覆して国民受けのいいように媚び諂ったりする。何のために政治家になったのか?と思うような人も沢山いる。もっとデカイ器の人がガツンと登場してきて欲しい。実はいると思うのだが、表に出て来ない。(来れない?)じれったいんだよなぁ。もう自民党がほぼ消滅しているのだから、民主党には本当に頑張ってもらわないと困るのだ。
最後に、今日牧野聖修国会対策委員長代理が辞表を提出して受理された。小沢氏批判などで党の一部から批判を受け、混乱を招いた事が理由らしい。今後は「自由に意見を言っていきたい」との事。これが民主党人員の大半を象徴しているように思った。彼らの自由とは「自らの言動に責任を持って自分の意思を発する」事ではなく「責任をとらない立場で自由にいきたい」という事なのだろう。まるで出来の悪いサラリーマン根性だ。もう大半の党員はご退場願いたいと思う今日この頃であった。
2010年10月4日月曜日
John Lee Hooker♪ ~極上の酒飲みTime~

2010年9月29日水曜日
軟式ツイートを支持します! ~今、時代は人間系Part2~

おぉ、2日連続の投稿だ。初めてではないだろうか?...と書き始めた投稿が過去にもあるような...
今日は、前回同様にある本の事を書き連ねようと思う。「ツイッター軟式革命-今、Twitterで何が起きているのか」である。
実は僕はTwitterもそこそこやっている(まだビギナーなのだが)。フォローを増やし、それなりにタイムライン(TL)にツイートが流れるようになったある日、僕が所属している会社と思わしきアカウントがTLに飛び込んできた(実は僕はその会社から子会社へ出向している)。結構硬いイメージと思っていた会社が何ともゆる~いツイートを流していて「な、なんだぁ??」と思った。いろいろ調べていくと「企業の軟式ツイート」と言われている事がわかり、その軟式ツイートを題材にした本が出版されるというらしい。これは買いだ!と購入。また早速Twitterにて「軟式」という言葉を生み出した作者:吉川漂(@HyoYoshikawa)さんをフォローした。
確かにテレビCMでは軽いノリのものが昔からたくさんあるし、またメルマガやHPなどでも”くだけた”言葉使いが飛び交っている。だがあくまでも「商品の売り込み」という線は崩さなかった。しかし、Twitterでの軟式ツイートではその「商品の売り込み」すら感じない「おは洋行♪」とか「ありカトキチ」なんてコメントが流れているのだ。単なる”企業名のすり込み”の連続・たまに”商品等のコマーシャル”。この「押し付けがましさのないコマーシャリズム」は、実は今の時代にとても適合していると僕は思う。
20年ほど昔の話になるが、僕は就職活動で、ある広告代理店に面接に行ったことがある。その時大学のOBの方から「今のCMや広告をどう思う?」と聞かれ、思いっきり「つまんないです」と答えてあっさりと落とされた(笑)。でも当時流行っていた”単なるイメージCM”(商品と全く関係のないイメージビデオ+最後にとってつけた会社名or商品名の表示)にかなりの違和感を持っていた。アメリカのCMなどを見ると、アメリカンジョークを交えて商品を語り、あくまでも商品が前面に出ているので「これが理想だよなぁ」と感じていた。その内に、今度は日本のCMやテレビ番組にやたらとくどくどしい説明が入ったり、相変らず安易な有名タレントを使ってイメージ戦略を行ったり(それなりに面白いCMもあるが)本来あるべき本線を相変らず逸脱しているコンテンツが多いなぁと今日まで思っていた。(でもIPhone4のテレビCMなんてかなり好きですけどね、ってどっちやねん^^;)
そんな中でのこの「軟式ツイート」である。確かに商品販売という意味では本線を逸脱している。しかしかなり強烈に企業名が頭にインプットされる。違和感もなく。何が既存広告と違うのか?結論的に「押し付けがましさやあざとさが無い」事に帰着するのです。これって実は日常の買い物でも言える事なのだ。「買って買って<(__)>」という態度には人間は思わず退く。しかし「気に入ったら買ってね♪」なんていう貪欲さの無さに逆に気を取られるものだ。しかもその営業マンがやたらとその商品に詳しければ「あぁ買おう」となる。僕はこの手でどれだけのモノを購入してきたことか。ベッド・車・食器洗浄機・マンション(!!??)
そしてTwitterの特徴である速攻通達性・親近感・個別対応性などが加わる。そして人間性も加味できる。今までのコマーシャリズムの固定概念を崩して考えれば、こんなに有効なコマーシャルツールはないと判るのだ。
この本の話に戻ると、各会社の担当者(及び教授1人)は自主的にTwitterでのコマーシャルを打ち出した方々が多い。また共通している点は「現場主義・顧客視線」だ。潜在需要先にこそ売り込み先がある。商売の基本だ。潜在需要先=ユーザー。つまり「現場主義・顧客視線」に立つ事は本来のあるべき姿。これは即効性のない遠回りな道。売上げ数値にはなかなか反映されない。でもこれを繰り返す事が骨太企業を生む秘訣なのではないだろうか?
結局は純粋な「人の行動・気持ち・知識・技術」なのですよ。作者の吉川さんは、これらを各担当者とのインタビューで表面化させ、あとがきでこれらをこのような言葉で表現している。
瞬発力
柔軟さ
ユーモア
仕組み
無責任ではないこと
誠実であること
臨機応変
センス
コラボ
芯をずらさない
ゆらぎ
境界
...なんて自分の行動を反省させられる言葉群であろうか。日本の企業はまだまだ磨き上げる余地は十分にあるのだ。それは「経済成長」なんて取って付けたような言葉では表現できない「人間力」なのです。
PS:吉川漂さん(@HyoYoshikawa)、やっと読み終わりました。でも本の内容を深く理解しようと2回読んだんですよ。(言い訳ww)
2010年9月28日火曜日
TFT(TableForTwo)を支持します! ~今、時代は人間系Part1~

またすっかりご無沙汰になっていたブログ。本当に僕は続かない男ですorz 今日は、TFT(TableForTwo)という企業について語ってみたいと思います。TFTはNPO法人でして、「定価20円プラスしたヘルシーな食事を販売して、その20円でアフリカなどの貧しい子供たちの給食を用意しよう」というコンセプトで運営されています。20円とはアフリカでの子供の給食1食分に相当するそうです。またこのコンセプトはヘルシーな食事によりメタボリックを解消し、且つ貧困問題への尽力になるという素晴らしいものです。多くの企業の社員食堂や食品会社などがこの運動に賛同し、協力しています。→ TableForTwoの公式サイト 僕は偶然本屋である本を見つけ、このTFTという会社の存在を知りました。→ 「20円」で世界をつなぐ仕事 元々NPO法人に興味を持っていたので、思わず衝動買いしました。この本の著者であり、TFTの事務局ご担当の小暮真久さんはマッキンゼーという外資系の有名企業から松竹を経てTFTに参加した経歴の持ち主で、「NPOは日本でまだまだ根付いているとは言えない。NPOも一般企業同様に利益を得る活動を行わなければ、海外のようにNPOを広める事はできない。」という発想の持ち主です。実はここは非常に重要な視点だと思います。 なぜ僕がNPOに興味を持ったかというと、自分が関わっている業種に関係します。僕は公共事業系(測量・土木)システム開発に携わっています。公共事業は昨今無駄削減などとマイナスイメージを持たれがちですが、実は国民生活を支えるインフラ整備の観点から疎かにできないものです。なので僕は自分の仕事を会社の利益だけに捉われずNPO的な存在にできないだろうか?とたびたび考えていました。また、小暮さんは「みんなのため・人のために働きたい」という強い思いがあります。僕も同様です。当然どの仕事でも人のためになります。それは理解していますが、ただ「必要だがお金がついてこない」という仕事や活動が世の中にはたくさんあるのです。街の整備・介護・福祉・警備.... こういうものを守っていく事も大切だと思うのです。今の日本にはこの視点が大きく欠けている。僕はそう思います。 まぁ自分はまだまだ未熟でこのようなテーマに対しての改善策を打ち出す事もできないのですが、せめて「今の自分の生活があるのは、多くの方の努力の上に成り立っているのだ。」という気持ちは常に持っていたいと思うのです。 うまく書けないなぁ。文才が欲しい...
2010年9月14日火曜日
民主党代表選を見て思う事
あぁ、また政治ネタ書いちゃった。別に政治ネタが嫌いじゃないんだけど、どうも書き込みがコッチ方向に偏りすぎだよなぁ。次回からは別の話題を書く事になるよう、自分に言い聞かせながら...
今日、タイトルにも書いた通り、民主党代表選が行われた。結果、大差を持って菅直人総理の再選が決定した。
この結果を見た後で書くのもなんだが、僕はこの結果を予感していた。ここまでの大差になるとは思わなかったが、予感はしていたので、反菅内閣を訴えてきた僕にとってこの結果に対する落胆の思いは特にない。「きっこのブログ」のアンケートにも2.50票以下での菅氏の勝利を予想した。この予想の理由を書いてみたいと思う。
1.自分の身近な人間関係から
僕はこの代表選が決まってから、ずっと職場ではあえて自分からこの話に触れなかった。わずか20数名の社員の会社であり、典型的中小企業といえる。企業の業績はここ数年低迷しており、今問題視されている中小企業のある意味典型である。しかし、大手親会社と大手銀行に助けられている面もあり、何とか倒産せずに運営されている。社員は20代若手から60代ベテランまで幅広い。そんな会社の社員から、今日に至るまでこの代表選の話題に触れた人はたった一人だった。その方(60代)は小沢氏を支持していたが、理由は「公共事業費を増やしてくれそう」というものだった。ちなみに小沢氏は「公共事業費を増やします」なんて発言は行っていない。むしろ国民に自立を訴えていた。この事からも、僕はちまたの人間の政治に対する無関心さ・知らなさを強く感じていた。
2.民主党オープンミーティングに参加して
民主党に強く傾倒しているわけでもない僕だが、実は地元選挙区で行われた「民主党オープンミーティング」に参加した事がある。オープンというからにはいろいろと意見交換ができる場なんだろうという期待があったからだ。昨年末か今年年始あたりだったと記憶している。主催はいわゆる小沢派議員(笑)、そしてゲストに反小沢派議員(笑)が来ていた。まず開始前、配布された資料の説明が始まった(党員サポーターの勧誘・ビラ配りなど)。会が始まったら、あたかも参加者全員が民主党サポーターであるかのような一方的な演説・そして長く地元にいる地主優遇の発言の数々(マンション居住で他の地域から越して来た僕はあきれて聞いていた)、最後は「では皆さん頑張りましょう!」という頑張ろうコール。「いやいや、俺別に頑張らないから」と、頑張ろうコールが始まったとたんにその場から出た。おいおい、どこがオープンなんだよ(爆)。まるで宗教だ。その日から僕の民主党に対する思いはかなり冷めた。ちなみに反小沢議員とは行政刷新会議などでかなり有名な議員さんであり(これじゃ判っちゃうか(笑))、テレビではいかにもリベラルな雰囲気を漂わせているが、全然違ったよ。テレビは人の思い込みを助長させる。なのでこの選挙中、twitterでずいぶんな裏工作を思わせるツイートを見かけたが、全く驚かなかった。民主党の根っこはドロドロした世界であり、地元利益誘導型の典型である自民党となんら変わらないというのが僕の感想である。小沢さんの発言を聞いていると、むしろ一番クリーンで先進的なのは彼ではないのかという気にさえさせられる。(気のせいかも知れないが)
3.小沢派
小沢さんや、小沢さんに同意する中立議員はともかく、いわゆる「小沢派」(常にベッタリまとわりついている人達)って見ていてなんなの?と思う。彼らには自分が日本の先頭に立つという気概はないのだろうか?小沢さんのブレーンに徹する事で満足なのだろうか?彼らの誰かが今回の選挙に出馬し、小沢さんと同じ事を訴えていたら勝っていたかもしれない。そのくらい菅内閣はダメぶりを発揮していたのに。僕には68歳という高齢の小沢さんを未だに表立たせる彼らの感覚が理解できない。そんな事だから小沢氏に宗教団体的イメージを漂わせ、「小沢は有り得ない!」というマインドを植えつけさせるのだ。
4.テレビと新聞
まぁこれは説明不要だろう。僕は昨年の政権交代後から感じたテレビ・大手新聞でのジャーナリズムに対する違和感もあり、さりげなく家に「日刊ゲンダイ」や「週刊朝日」などの、ある意味「実はぶっちゃけこうなんですけどぉ」的な記事を持ち帰って、妻に教えていた。しかし彼女には長年の「小沢悪者説」が染み付いており、結局は未だに変わらない。事実を受け止めようとしないのだ。しかも、つい数日前に僕に娘(7歳)が言った言葉にはびっくりした。「なんで選挙するの?菅総理そのままでいいじゃん。小沢さんって悪者じゃん」恐るべしテレビの力。あっこりゃ本格的にダメだT_Tと、脱菅内閣の一縷の望みすら消えてしまった。
まぁ長々と書いたが、要するに小沢さん本人の問題ではない諸々の原因が多々あるのだ。しかも外的要因のみならず内的要因も。これでは勝負の前にハンデがあり過ぎる。
しかし、今回の議員投票前の15分の2人の演説は、いろいろな方がコメントしていた通り、贔屓目なしに聞いても明らかに小沢さんの方が説得力があった。具体性・気概・国民への思いやり・政策テクニック・あらゆる面で勝っていた。それでもこの結果なのだから仕方ないのではないか?ある意味これも民意だ。きっと議員の中には小沢さんに対して言論自由を奪われる束縛概念があり、それで「菅支持」というよりも「Not小沢」に走った議員もいるのだろう。単に利権や金銭の問題だけではないと思う。
しかし、今回の代表選をきっかけに小沢さんの演説に聞き入り、感動し、政治に目覚めた国民も多いと思う。僕も小沢さんに対する思いが今回で随分変わった。また大手マスコミの何とも下品なプロパガンタに疑問を持った人達も多いだろう。(お笑い芸人のダイノジが偏向報道に対する疑問をtwitterでリツイートしていた事は注目に値する。)まぁ今回の結果でまた大変腹立たしい政治に戻る気がしてならないのだが、我々国民はここで嘆いてはいけないのだ。正義正論・道徳心を持って政治にもっと意見しなければならない。日本という国に生まれたからには日本を見捨ててはいけない。ここからが始まりだと思いたい。
今日、タイトルにも書いた通り、民主党代表選が行われた。結果、大差を持って菅直人総理の再選が決定した。
この結果を見た後で書くのもなんだが、僕はこの結果を予感していた。ここまでの大差になるとは思わなかったが、予感はしていたので、反菅内閣を訴えてきた僕にとってこの結果に対する落胆の思いは特にない。「きっこのブログ」のアンケートにも2.50票以下での菅氏の勝利を予想した。この予想の理由を書いてみたいと思う。
1.自分の身近な人間関係から
僕はこの代表選が決まってから、ずっと職場ではあえて自分からこの話に触れなかった。わずか20数名の社員の会社であり、典型的中小企業といえる。企業の業績はここ数年低迷しており、今問題視されている中小企業のある意味典型である。しかし、大手親会社と大手銀行に助けられている面もあり、何とか倒産せずに運営されている。社員は20代若手から60代ベテランまで幅広い。そんな会社の社員から、今日に至るまでこの代表選の話題に触れた人はたった一人だった。その方(60代)は小沢氏を支持していたが、理由は「公共事業費を増やしてくれそう」というものだった。ちなみに小沢氏は「公共事業費を増やします」なんて発言は行っていない。むしろ国民に自立を訴えていた。この事からも、僕はちまたの人間の政治に対する無関心さ・知らなさを強く感じていた。
2.民主党オープンミーティングに参加して
民主党に強く傾倒しているわけでもない僕だが、実は地元選挙区で行われた「民主党オープンミーティング」に参加した事がある。オープンというからにはいろいろと意見交換ができる場なんだろうという期待があったからだ。昨年末か今年年始あたりだったと記憶している。主催はいわゆる小沢派議員(笑)、そしてゲストに反小沢派議員(笑)が来ていた。まず開始前、配布された資料の説明が始まった(党員サポーターの勧誘・ビラ配りなど)。会が始まったら、あたかも参加者全員が民主党サポーターであるかのような一方的な演説・そして長く地元にいる地主優遇の発言の数々(マンション居住で他の地域から越して来た僕はあきれて聞いていた)、最後は「では皆さん頑張りましょう!」という頑張ろうコール。「いやいや、俺別に頑張らないから」と、頑張ろうコールが始まったとたんにその場から出た。おいおい、どこがオープンなんだよ(爆)。まるで宗教だ。その日から僕の民主党に対する思いはかなり冷めた。ちなみに反小沢議員とは行政刷新会議などでかなり有名な議員さんであり(これじゃ判っちゃうか(笑))、テレビではいかにもリベラルな雰囲気を漂わせているが、全然違ったよ。テレビは人の思い込みを助長させる。なのでこの選挙中、twitterでずいぶんな裏工作を思わせるツイートを見かけたが、全く驚かなかった。民主党の根っこはドロドロした世界であり、地元利益誘導型の典型である自民党となんら変わらないというのが僕の感想である。小沢さんの発言を聞いていると、むしろ一番クリーンで先進的なのは彼ではないのかという気にさえさせられる。(気のせいかも知れないが)
3.小沢派
小沢さんや、小沢さんに同意する中立議員はともかく、いわゆる「小沢派」(常にベッタリまとわりついている人達)って見ていてなんなの?と思う。彼らには自分が日本の先頭に立つという気概はないのだろうか?小沢さんのブレーンに徹する事で満足なのだろうか?彼らの誰かが今回の選挙に出馬し、小沢さんと同じ事を訴えていたら勝っていたかもしれない。そのくらい菅内閣はダメぶりを発揮していたのに。僕には68歳という高齢の小沢さんを未だに表立たせる彼らの感覚が理解できない。そんな事だから小沢氏に宗教団体的イメージを漂わせ、「小沢は有り得ない!」というマインドを植えつけさせるのだ。
4.テレビと新聞
まぁこれは説明不要だろう。僕は昨年の政権交代後から感じたテレビ・大手新聞でのジャーナリズムに対する違和感もあり、さりげなく家に「日刊ゲンダイ」や「週刊朝日」などの、ある意味「実はぶっちゃけこうなんですけどぉ」的な記事を持ち帰って、妻に教えていた。しかし彼女には長年の「小沢悪者説」が染み付いており、結局は未だに変わらない。事実を受け止めようとしないのだ。しかも、つい数日前に僕に娘(7歳)が言った言葉にはびっくりした。「なんで選挙するの?菅総理そのままでいいじゃん。小沢さんって悪者じゃん」恐るべしテレビの力。あっこりゃ本格的にダメだT_Tと、脱菅内閣の一縷の望みすら消えてしまった。
まぁ長々と書いたが、要するに小沢さん本人の問題ではない諸々の原因が多々あるのだ。しかも外的要因のみならず内的要因も。これでは勝負の前にハンデがあり過ぎる。
しかし、今回の議員投票前の15分の2人の演説は、いろいろな方がコメントしていた通り、贔屓目なしに聞いても明らかに小沢さんの方が説得力があった。具体性・気概・国民への思いやり・政策テクニック・あらゆる面で勝っていた。それでもこの結果なのだから仕方ないのではないか?ある意味これも民意だ。きっと議員の中には小沢さんに対して言論自由を奪われる束縛概念があり、それで「菅支持」というよりも「Not小沢」に走った議員もいるのだろう。単に利権や金銭の問題だけではないと思う。
しかし、今回の代表選をきっかけに小沢さんの演説に聞き入り、感動し、政治に目覚めた国民も多いと思う。僕も小沢さんに対する思いが今回で随分変わった。また大手マスコミの何とも下品なプロパガンタに疑問を持った人達も多いだろう。(お笑い芸人のダイノジが偏向報道に対する疑問をtwitterでリツイートしていた事は注目に値する。)まぁ今回の結果でまた大変腹立たしい政治に戻る気がしてならないのだが、我々国民はここで嘆いてはいけないのだ。正義正論・道徳心を持って政治にもっと意見しなければならない。日本という国に生まれたからには日本を見捨ててはいけない。ここからが始まりだと思いたい。
2010年9月12日日曜日
LadyGaga♪

2010年9月2日木曜日
民主党代表選 討論会を見て(9/2)
また政治ネタになってしまった。でも、今日はこの事を書きとめておきたかった。
民主党代表選 討論会をvideonews.comで見た。2時間における論戦と新聞記者による質問&回答であった。何ともまぁ実にくだらない新聞記者からの質問(「政治と金」とか。だいたい、毎週小沢さんはフルオープンの記者会見を行っているのに「説明責任が足りない」な~んて。その事実を隠蔽しているのは記者クラブ既得権益を守りたい自分達なのに。足りないのはお前らの脳みそだろ!!wwあ~っいかんいかん話が脱線した...)も出たが、菅総理・小沢さん2人の政治理念をじっくり聞けた事は有意義だった。
菅総理の「1に雇用・2に雇用・3に雇用」という政策方針は、どうも国民の多くからは批判的に受け取られているようだが、俺は決して間違っているとは思わない。むしろ正論だと思う。問題は「潜在需要のある(必要とされている)産業・業種に費用が落ちない」事が問題なのだ。探せば仕事は日本にはいっぱいある。しかし、あまりにも低収入であったり、あまりにも過酷労働であったり、または企業もないし予算もつかないのでNPO的な奉仕作業になってしまったり。こういう「業種における賃金格差」がある程度是正されないかぎり、結局は労働者がそこに向かわない。現状の業種に拘る→供給過多で売れない→労働力の低賃金化・リストラ→デフレ進行...という悪循環に陥り、改善の余地が見出せない。では新規産業に資本を流すには?民間に任せるのか?いや、現状はそこまで民間企業は労働者を救おうとはしない。そう考えると、国や地方など、公が投資するしかない。国債はそうそう発行できないので、結局は増税もしくは予算組み替えになる。ダイナミックな予算組み替えには時間がかかるので、増税になる。つまり、菅総理が言う「税制の抜本改革」とは必然な事なのだ。ここまでは正しい。
では、何故消費税が良くないのか?簡単だ。「貧乏人からも富裕層からもフラットに」だからだ。今、失業率・新卒の未就職率・非正規社員率はどんどん増加している。年金しか頼りがなく資産を持たない老人も多い。こんな人達に対して消費税率を上げたらどうなると思う?また、下請け・生産側の立場の弱い企業が増税分の消費税を国に支払えるのか?ふと横を見ればロクに働かず天下りする官僚・大手企業・金融社員・マスコミ・政治家などがリッチな生活をしている。美しいか?美しくないだろぉ。なので、NPOなど寄付の精神が希薄な日本としては、富裕層から税金という形で経由して貧しい人への還元を行い、内需を回す事が第1に行われなければならないのだ。後は外需産業として他国に勝てる産業を国全体で見つけ実行する事なのだ。菅総理はその2つとも逆進している。税金は所得税・大手黒字企業の法人税・相続税の累進課税率を高くし、低所得者・中小企業の減税を行うべきだ。また、各省庁の横連携を強化するため国家戦略局を強化すべきなのだ。なので、俺から言わせれば菅総理は「理想論を語る口だけの人」だ。期待していたし、今でも信じたい気持ちはあるのだが、この1年の菅総理を見ると、この人には無理だという結論を出さざるを得ない。
対する小沢さんだが、俺は小沢さんは前から言っているが、大して興味のない人だった。なぜ剛腕とか言われるのもよくわからなかったし、今年初めの「カンブリア宮殿」を見て「あぁこの人はまともな事をいう人なんだな」と思い直した程度だった。しかし、今回の公開討論の中での、ある発言を聞いて泣きそうになるほど感動した。
「東京と大手企業を中心に、金がぐるぐる回っているだけなんだ!その金が地方に回っていかないんだ!」
俺は長いこと生きてきて、こんなにも名声と権力を持つ政治家が、ここまでまっとうな事を堂々と言い切れる人を初めて見た。この発言は、官僚・大手企業・マスコミ・全てを敵に回す。それだけ覚悟のある発言だった。本来、政治家とは弱い人間を救うための存在であるべきで、この発言自体は当然といえば当然だ。しかし誰も言わない。言い切れない。自分が敵だらけになるから。だからこそ、このような発言は国民の心を打つのだ。至極まっとうなので、心からそう思ってくれているとしか思えないのだ。
それから比べれば、「政治と金」なんてどうでもいい。敵だらけになるのだ。金に汚くたって大した事じゃない。もっと言えば、「クリーンな政治」なんて、それこそどうでもいい戯言だ。クリーンを装って権力に立ち向かわないなんて、どこがクリーンなんだい?と声を大にして言いたい。大切なのはクリーンさじゃないだろ?「正義」だろ?
あと2つ書きたい。1つは小沢さんのような強いまっとうな若手政治家が早く出てきて欲しい。そうでなければ日本は先が暗い。弱い立場になった人間が頼るのは、親身になってくれる少数の人達と政治しかないんだよ。
もう1つはマスコミだ。さっさと記者クラブを廃止しろ。クロスオーナーシップを廃止しろ。日本の品位が落ちるだけだ。
民主党代表選 討論会をvideonews.comで見た。2時間における論戦と新聞記者による質問&回答であった。何ともまぁ実にくだらない新聞記者からの質問(「政治と金」とか。だいたい、毎週小沢さんはフルオープンの記者会見を行っているのに「説明責任が足りない」な~んて。その事実を隠蔽しているのは記者クラブ既得権益を守りたい自分達なのに。足りないのはお前らの脳みそだろ!!wwあ~っいかんいかん話が脱線した...)も出たが、菅総理・小沢さん2人の政治理念をじっくり聞けた事は有意義だった。
菅総理の「1に雇用・2に雇用・3に雇用」という政策方針は、どうも国民の多くからは批判的に受け取られているようだが、俺は決して間違っているとは思わない。むしろ正論だと思う。問題は「潜在需要のある(必要とされている)産業・業種に費用が落ちない」事が問題なのだ。探せば仕事は日本にはいっぱいある。しかし、あまりにも低収入であったり、あまりにも過酷労働であったり、または企業もないし予算もつかないのでNPO的な奉仕作業になってしまったり。こういう「業種における賃金格差」がある程度是正されないかぎり、結局は労働者がそこに向かわない。現状の業種に拘る→供給過多で売れない→労働力の低賃金化・リストラ→デフレ進行...という悪循環に陥り、改善の余地が見出せない。では新規産業に資本を流すには?民間に任せるのか?いや、現状はそこまで民間企業は労働者を救おうとはしない。そう考えると、国や地方など、公が投資するしかない。国債はそうそう発行できないので、結局は増税もしくは予算組み替えになる。ダイナミックな予算組み替えには時間がかかるので、増税になる。つまり、菅総理が言う「税制の抜本改革」とは必然な事なのだ。ここまでは正しい。
では、何故消費税が良くないのか?簡単だ。「貧乏人からも富裕層からもフラットに」だからだ。今、失業率・新卒の未就職率・非正規社員率はどんどん増加している。年金しか頼りがなく資産を持たない老人も多い。こんな人達に対して消費税率を上げたらどうなると思う?また、下請け・生産側の立場の弱い企業が増税分の消費税を国に支払えるのか?ふと横を見ればロクに働かず天下りする官僚・大手企業・金融社員・マスコミ・政治家などがリッチな生活をしている。美しいか?美しくないだろぉ。なので、NPOなど寄付の精神が希薄な日本としては、富裕層から税金という形で経由して貧しい人への還元を行い、内需を回す事が第1に行われなければならないのだ。後は外需産業として他国に勝てる産業を国全体で見つけ実行する事なのだ。菅総理はその2つとも逆進している。税金は所得税・大手黒字企業の法人税・相続税の累進課税率を高くし、低所得者・中小企業の減税を行うべきだ。また、各省庁の横連携を強化するため国家戦略局を強化すべきなのだ。なので、俺から言わせれば菅総理は「理想論を語る口だけの人」だ。期待していたし、今でも信じたい気持ちはあるのだが、この1年の菅総理を見ると、この人には無理だという結論を出さざるを得ない。
対する小沢さんだが、俺は小沢さんは前から言っているが、大して興味のない人だった。なぜ剛腕とか言われるのもよくわからなかったし、今年初めの「カンブリア宮殿」を見て「あぁこの人はまともな事をいう人なんだな」と思い直した程度だった。しかし、今回の公開討論の中での、ある発言を聞いて泣きそうになるほど感動した。
「東京と大手企業を中心に、金がぐるぐる回っているだけなんだ!その金が地方に回っていかないんだ!」
俺は長いこと生きてきて、こんなにも名声と権力を持つ政治家が、ここまでまっとうな事を堂々と言い切れる人を初めて見た。この発言は、官僚・大手企業・マスコミ・全てを敵に回す。それだけ覚悟のある発言だった。本来、政治家とは弱い人間を救うための存在であるべきで、この発言自体は当然といえば当然だ。しかし誰も言わない。言い切れない。自分が敵だらけになるから。だからこそ、このような発言は国民の心を打つのだ。至極まっとうなので、心からそう思ってくれているとしか思えないのだ。
それから比べれば、「政治と金」なんてどうでもいい。敵だらけになるのだ。金に汚くたって大した事じゃない。もっと言えば、「クリーンな政治」なんて、それこそどうでもいい戯言だ。クリーンを装って権力に立ち向かわないなんて、どこがクリーンなんだい?と声を大にして言いたい。大切なのはクリーンさじゃないだろ?「正義」だろ?
あと2つ書きたい。1つは小沢さんのような強いまっとうな若手政治家が早く出てきて欲しい。そうでなければ日本は先が暗い。弱い立場になった人間が頼るのは、親身になってくれる少数の人達と政治しかないんだよ。
もう1つはマスコミだ。さっさと記者クラブを廃止しろ。クロスオーナーシップを廃止しろ。日本の品位が落ちるだけだ。
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