2010年10月21日木曜日

哲学・倫理・道徳を学びたい! ~今、時代は人間系 Part3~


ふふふ、最近ブログもまめになってきたぞ。...あれ、そうでもないか?
今日は、先日本屋でまさに衝動買いした本の事を書きたい。小川仁志さん著「ヘーゲルを総理大臣に」という本だ。実はその時本屋に向かった目的は他の本を購入する事であった。(UStreamかTwitterものを購入しようとしていた)しかしこの本の表紙と、表紙にかかっている紹介文(何て言うんだっけ?タグだっけ?(笑))がやたらと興味を惹かれたので、予算の関係上予定変更して購入した本だった。そしてすぐ読み始めました。まず、前書きで僕の心に痛烈にヒットしましたよ。ちょっと書き連ねたい。
『今の政治に一番欠けているものは何だと思われますか?それは「哲学」に他なりません。まずどういう国であるべきかという政治哲学があり、その元に具体的な政策が掲げられる必要があります。』
『社会に蔓延する貧困や格差社会を解消するためには、国民全体がお互いを認め合う事が大切です。強者と弱者に引き裂かれた社会では、一体となって力を発揮するなど到底できないからです。』
『「認め合う事」「つながる事」「生きる事」本来こうした政治哲学の元、具体的な政策が述べられなければならないのです!』
そして作者は「認め合う事」「つながる事」「生きる事」の3原則について、10のテーマを掘り下げる事で具体的に説明していきます。その10のテーマとは
1.貧乏人は救うべきか?
2.なぜ働くのか?
3.欲求を満たすことがいい事なのか?
4.個人はちっぽけか?
5.まともな人間でないとダメなのか?
6.家族に意味なんてあるのか?
7.地域のお付き合いは必要なのか?
8.国家なんているのか?
9.政治に関わる必要があるのか?
10.僕らは本当に自由なのか?
かなり人間の本質的な部分でのテーマである。きっと皆、このような事を漠然と頭に浮かべながら、現実に流されて生きているのだと思う。このテーマ群を、若者と語り合うようなストーリーで語っている。ページ数の関係か、少し個々のテーマが掘り下げ切れていないような感もあるが、しかし”人として大切な何か”を充分考えさせてもらいました。
また、作者は「新しい公共」についても熱く語っています。国民全員が政治・世の中に参加し、積極的に改善しようとする社会。僕は、結婚して新しい土地に住み、子供を授かっていろいろな仲間と知り合い、また地域活動(公園の草むしりやお祭り・運動会など)にも参加するようになりました。いろいろな方から僕は多くの事を学んでいます。数年前までの自分勝手で我侭な自分(今も少なからずそうですがT_T)を「今まで本当に自分は未熟だった」と感じさせてくれたのも、僕の周りの方々でした。人と人との繋がりっていいなと、つくづく思います。そりゃあ、苦手な人も嫌いな人もいますし、全員と同じように接する事は出来ません。でもどんな人でも必ずいい所はあるし、それぞれ同一の立ち居地で語り合い認め合うように努力し、協力し合う事が大切なんじゃないかなぁと思うのです。
僕がこんな事を考えるようになったのも、僕に子供が出来たからです。大人は自分自身を責任持って守るべきだと思いますが、子供はまだ守られるべき存在。そんな子供達を殺伐とした社会で育てたくないからです。今の日本を子供達が本当に認識したら、夢を持って生きていけるのでしょうか?自殺者は年間3万人、マスコミは権力を守るため都合のいい情報を垂れ流す、国や地域に目を向けず、共生の概念もなく自分本位に自由を履き違える、そんな社会に子供を巻き込むために僕は子供を生んだわけではない。大人として果たすべき責任があると思います。
何かの寸評で、この本を「若者向け」と書いてあったように記憶しているが、僕はこの本はむしろ僕ら「新人類と言われ、人間として何かが欠落している世代」こそ読むべき本だと思います。そしてこれから倫理・道徳・哲学についてもう一度考え直す事が必要だと思うのです。

追記:作者 小川仁志さんはこの本を菅総理に送ったとツイッターでコメントしていました(アカウント名 tetsugakusha)。本の内容とかなりギャップがある表紙といい、粋だね~♪

2010年10月20日水曜日

Colbie Caillat♪

 今日、Colbie Caillat(コルビーキャレイ)の「Breakthrough」を聴きながら出勤しました。あまりの朝の心地よさに書き込みする事にしました。
僕の持つ音楽コンテンツはかなりの量になっているけど、爽やかな朝に心地よいBGMとなると、あまり持っていません。殆どがどちらかというと夜系なのだけれど、このColbie Caillatは朝の目覚め・朝食時のBGMに超お勧めなアーティストです。彼女を知ったきっかけはLadyGaga同様、BestHitUSAという番組内での紹介でした。「Coco」というデビューアルバムに入っている"Bubbly"という曲が流れてきました。まだ彼女がデビュー間もない頃で、"Bubbly"がブレークし始めた時だったので、「期待の新人」という触れ込みでの番組での紹介でした。しかし第一印象から彼女のルックス・曲ともに素晴らしいと思いましたね。人の心を和ませる音楽。で、「Coco」は日本発売直後に購入して愛聴版になりました。なのでどちらかというと「Coco」の方が思い入れは強いのですが、今日聴いたので画像は「Breakthrough」にしました。「Coco」はどちらかというとハワイをイメージさせるアコースティックな作品という感じですが、「Breakthrough」は少しポップ調を強めています。でも”元気にさせる要素”としては「Breakthrough」の方が上ですかね。Jason Mrazとのデュエットなどもあり、楽しく聴けます。通勤時の音楽として、または休日の朝のコーヒータイム時のBGMなんかにいいですよ。 

2010年10月19日火曜日

オヤジなりに食を考える Part1

2週間ぶりの投稿になった。何だかうまく頭がまとまらなくて、なんて言い訳をしてみる。
40歳を過ぎ自分の体をいたわる面でも、食の事を少し真面目に考えて行きたいと思うようになった。
僕が食について考えるまず最初は、妻の実家でとれる農作物を口にした事がきっかけだった。売り物にしている梨は、それまで自分が抱いてきた梨の概念を覆すほど美味しかった。また趣味で作っている無農薬野菜は、スーパーでは見かけないほどに健康に育っており(葉付が良い白菜・大きなニンジン・ジャガイモ・ブロッコリーなど)趣味で作っている事がもったいないほど美味しい。「今まで食べてきたものは何だったんだ?」と大袈裟でなく衝撃を受けたものだった。
次に僕が食について考えさせられたのは、自分でミートソースを作った時だった。ミートソースはレシピもいろいろとあるだろうが、僕が実際に作る方法は
1.セロリ・玉ねぎ・ニンジン・パセリなどの野菜をみじん切りにする。
2.挽肉と混ぜて炒める。
3.トマト・赤ワイン・ハーブを入れて煮込む。
4.最後に塩を一つまみ。
これだけだ。調味料は塩のみ。しかし実に美味しい。実際に作ってみると実感します。僕は学生時代に中華料理店でバイトしていた関係もあり、そこそこに料理はできる(つもり)のだが、このミートソースを作ってみて「調味料って何なの?」と思ったものだ。料理って奥が深いですよ。この経験以来、外食があまり好きではなくなってしまった。家で作って食べた方がよっぽど美味しい。妻も料理はかなり上手いので、食に関しては僕はかなり恵まれている人間だと思っている。
でも、今回書きたい本題はこんな事ではない。僕は今マンション暮らしで庭もなく、食に関して当然自給自足ではやっていけないし、また妻の実家などから戴く食材だけでもやっていけない。なのでスーパーなどで購入する事になる。しかし、その購入する食材に問題があり、しかもそんな事を知らずに前に書いたように料理して「健康的だなぁ」なんて能天気に自己満足していたとしたら、恐くないかい?という事が本題だ。
少し前に自分が築地市場移転問題についてTwitterで発言したら、ある方と論議になった。曰く「現場を知らないですよね?騙されてませんか?」と。築地市場移転に関しては、Twitterやブログなどで詳しく調査している方もおり、また自分もデパートでの蔵出し経験があり、運送会社の倉庫の実態なども結構知っているつもりなので市場の現場もぼんやりとしたイメージはあった。また農家の問題(流通業者の価格叩きによる原価割れ)や自分の知り合いが経験している中小企業へのいじめなども多少なりとも知っているつもりなので、築地移転に関しての衛生面以外の様々な問題もあるのだろうと予想している。しかし、今回のTwitterでの議論はあくまでも”豊洲の衛生”が論議の対象であり、また自分も実際の市場を見た事はないので、想像で語る自分を反省し、知人(築地市場で勤務経験あり)に聞く事にした。その日の帰宅時に本当に偶然その知り合いにたまたま出会い、質問してみた。「実は築地市場の移転に関してちょっと興味がありまして。移転先の豊洲が衛生面で問題があると聞きました。埼玉に住んでいる自分としては、魚介類はスーパーなどに頼らざるを得ないので困るのですが、ある方から「発泡スチロールで取引するから大丈夫」って言われたんです。勤務経験者としてどう思います?」僕が聞いた内容はこんな感じ。まぁ、出るわ出るわ、40分ほど彼は滔々と語ってくれた。衛生面・政治的背景・市場には業者以外に観光客を相手にしている商売人がいる事・などなど。それらはほとんどが予想していた事だったので、多少の驚きはあったにせよ、想像の範疇内だった。しかし彼が言った一言がとても恐かった。
「...でも、僕は正直言って築地でも豊洲でもそんなに違いはないと思いますよ。だって食材そのものの問題の方が大きいですから。」...えっ??
彼が問題定義していたのは、農作物の農薬と魚の養殖の方法だった。でも具体的には教えてくれなかったが。時間も深夜だった事もあって。
「だって不思議じゃないですか?毎年同じくらいの農作物が採れるんですよ。特に米なんて自給率ほぼ100%ですよね?農薬が使われないかぎり、そんなに安定して収穫できないでしょ。」
「きゅうりは無農薬で普通に作れば曲がるし粉もふきますよ。それを「これは病気だ!」なんていう都会の人間がいるから、農家は見た目を重視するために農薬を使わざるを得ないんですよ。消費者の責任は大きいですよ。」
「アトピーや花粉症って、僕は農薬や化学調味料がかなり原因していると思いますよ。○○さん(僕の事)から戴くキムチ、美味しいですよね。あれは韓国の味を出そうとして化学調味料を抑えたり白菜に拘ったりしているはずですよ。だって市販のものと全然味が違いますもん。変に舌がピリピリしない。」
彼とはまた会って話を聞く事を約束し、その場は別れた。僕は僕なりに農薬の問題などを調べてみたのだが、そこまで問題視している文献にはまだ出会っていない。しかし、知り合いの彼は勤務経験上、かなりの知識は持っていると思うので、このモヤモヤは調査してみたいのだ。
なんか随分真面目に書き込んだな。僕らしくもない(笑)。






2010年10月5日火曜日

プロレスの衰退と民主党の現状との類似性

いやいや、最近何だか言いも知れぬムカムカ感が続いている。民主党の現状である。日に日にガッカリしている。政権を取って約1年という経験の無さを考慮しても、「もっとちゃんとしてくれよ(T_T)」という思いになる。こんな日がまだまだ続くのだろうか?なら考えるのやめようよ、とも思うが、そうも割り切れないのです。
今日は尖閣諸島の領土問題について書いてみたい。田中良紹さんの投稿「日本の外交力について」を読んだ。相変らずなかなか面白い記事を書いていた。簡単に要約すると「外交とは嘘と謀略を駆使してポーズを装いながら裏で実益を得るものだ」という内容だった。小泉首相時代の靖国神社参拝のとき、僕は日本国内でも満足に過去の総括を得ていない問題に関して個人的な感情を「公的な立場での意思」として表現すべきではないと思っていた。今回の領土問題もそうである。日本の立場から言えば尖閣諸島は日本の領土なのかも知れない。しかし日中間の認識にはズレが生じている事は事実で、自民党政権時代から尖閣諸島の領土問題は実は曖昧にされてきていた。また漁業海域に関しては領土とはまた別であり、お互いが入り込んで構わないような両国間の認識も実はあったりする。(田中宇ニュース参照)こんな状況で、その後の国益の事も考えることなく「日本は法に則っているので正しい。中国けしからん!」とばかりに逮捕してしまうのはいささか子供じみているように思える。またその後、中国の外交圧力に対抗できずに釈放した。しかしこの間に日本が得たものは何もないではないか。それにも関わらず、いまだ前原氏・枝野氏あたりは中国バッシングを連呼する。この人達は本当に日本を思う戦略家なのか?単に自分の意見・考えを押し通しているだけではないか。ここまでの戦略面などの総括が全くされていない。そりゃいくら何でもマヌケだろ!!なので日本人の中国敵対心に火がついて渋谷ではデモ行進まで起きた。一体どうなる事やら、かなり恐い。
ここでふと思ったのが、「プロレスの衰退」との類似性である。昔のプロレスは胡散臭かったがエンターテイメントとしては最高に楽しかった。「戦いを単純抽象化したショー」だったからだ。裏ではいろいろ打ち合わせや暗黙の了解があるんだろうなぁと思いながら、なるべくそれを意識しないように観ていた。そのプロレスをつまらなくした原因として、僕は以下の3点を挙げたい。
1.プロレスラーの小型化 
藤波辰巳・タイガーマスクの登場で、ジュニアヘビー級が脚光を浴びる事になり、それまでの「プロレスはデカくて強い奴らがバチバチやる」ものという概念に新しい概念を植えつけた。そして「一般的な体格の人間でもプロレスラーになれる」というDIY精神的な考えを浸透させた。これは多くの若者に夢を与えたが、大型レスラーが持ちえるプロレスのダイナミズムはかなり失われたと思っている。
2.日本人内抗争という「内輪受けイズム」
長州力が叫んだ「かませ犬発言」により、その後のプロレスは日本人同士の争いが興行のメインになった。これが世界の超一流レスラーを日本に来日させなくなった大きな原因になった。いわば「コスト削減」である。スタンハンセン・ブルーザーブロディ・ハルクホーガン以降の来日レスラーは、ほとんど超一流とは言いがたい。いつの間にか日本人レスラーは世界の超一流レスラー(例:ブロックレスナーなど)にほとんど歯が立たなくなっていた。普段コップ内争いを主に行っているのだから、いくら努力していても限界があるというものだ。
3.総合格闘技(誰が強いかのオープン化)
前田日明・高田伸彦のUWFに始まり、パンクラスでガチンコ勝負のプロレスまで発展させた。しかしけが人は続出して興行がうまく立ち行かなくなったり、技術に走って体を大きくする事を疎かにしたりしていた。そんな中でUFCなどの総合格闘技が脚光を浴びはじめ、プロレスラーが参戦する事を余儀なくさせた。しかしルールや普段の練習内容も大きく異なるし、また外人との圧倒的なパワー・技術の差もあり惨敗を続けた。これが一番衰退を助長させたと思っている。しょせん餅は餅屋だ。時代背景上止むを得なかったかもしれないが、胡散臭いショーを続けていればプロレスもここまで落ち込む事はなかったのではないかと思う。
今はほとんど見なくなったプロレスだが、実はG1クライマックスなどたまに深夜TVを見たりする。中邑真輔なんて結構好きなのだが、...やっぱり線が細い。「こじんまり」今のプロレスにピッタリの言葉だ。
そう、ここまで書いて民主党に似ていないか?「オープン」「全員参加」「自由な意見」「白黒はっきりつけたがる精神性」。うまくいくならそれでいいし、確かに理想的ではあるが、それだけで世界とのガチンコに対抗できるのだろうか?もっとしたたかな戦略思考が必要でないかい?しかも、「オープン」なんていいながら、都合が悪くなると隠そうとする。自分の意見を覆して国民受けのいいように媚び諂ったりする。何のために政治家になったのか?と思うような人も沢山いる。もっとデカイ器の人がガツンと登場してきて欲しい。実はいると思うのだが、表に出て来ない。(来れない?)じれったいんだよなぁ。もう自民党がほぼ消滅しているのだから、民主党には本当に頑張ってもらわないと困るのだ。
最後に、今日牧野聖修国会対策委員長代理が辞表を提出して受理された。小沢氏批判などで党の一部から批判を受け、混乱を招いた事が理由らしい。今後は「自由に意見を言っていきたい」との事。これが民主党人員の大半を象徴しているように思った。彼らの自由とは「自らの言動に責任を持って自分の意思を発する」事ではなく「責任をとらない立場で自由にいきたい」という事なのだろう。まるで出来の悪いサラリーマン根性だ。もう大半の党員はご退場願いたいと思う今日この頃であった。

2010年10月4日月曜日

John Lee Hooker♪ ~極上の酒飲みTime~

 昨日、姪っ子が家に遊びに来ていて、ウチの子供といっぱい遊んでくれました。楽しい1日を過ごした後に「じゃビールでも飲んどくか♪」と、姪っ子が子供とお風呂に入っている時間を利用してBeerTime。BGMは何にしようかと考えて、John Lee Hookerの「The Best Of Friends」を選んだ。最近ゆっくり音楽を聴く時間が取れないので、ずっとこのCDも聞き流していたのだが、ビール飲みながらじっくり聴いたら、こりゃたまらん!てな感じで、ドップリと深~い世界に引きずり込んでくれました。 John Lee Hooker は、「グレート・ブルース・マスターズ」という企画ものを試聴して気に入って購入して以来、1作も聴いていなかったのです。なのでJohn Lee Hookerの事は実はほとんど詳しくありませんm(__)m。しっかし、このドップリ感はいいですなぁ。Muddy Waters のズブズブ感に近いものがありますね。「これぞ どどどブルース」みたいな。でもほぼ聞いた感じはRockですけどね。まぁジャンル分けなんて僕にはどうでも良いわけで、「黒い世界のブギーブルーズ」の醍醐味をトコトン味わえます。最高!

2010年9月29日水曜日

軟式ツイートを支持します! ~今、時代は人間系Part2~


おぉ、2日連続の投稿だ。初めてではないだろうか?...と書き始めた投稿が過去にもあるような...
今日は、前回同様にある本の事を書き連ねようと思う。「ツイッター軟式革命-今、Twitterで何が起きているのか」である。
実は僕はTwitterもそこそこやっている(まだビギナーなのだが)。フォローを増やし、それなりにタイムライン(TL)にツイートが流れるようになったある日、僕が所属している会社と思わしきアカウントがTLに飛び込んできた(実は僕はその会社から子会社へ出向している)。結構硬いイメージと思っていた会社が何ともゆる~いツイートを流していて「な、なんだぁ??」と思った。いろいろ調べていくと「企業の軟式ツイート」と言われている事がわかり、その軟式ツイートを題材にした本が出版されるというらしい。これは買いだ!と購入。また早速Twitterにて「軟式」という言葉を生み出した作者:吉川漂(@HyoYoshikawa)さんをフォローした。
確かにテレビCMでは軽いノリのものが昔からたくさんあるし、またメルマガやHPなどでも”くだけた”言葉使いが飛び交っている。だがあくまでも「商品の売り込み」という線は崩さなかった。しかし、Twitterでの軟式ツイートではその「商品の売り込み」すら感じない「おは洋行♪」とか「ありカトキチ」なんてコメントが流れているのだ。単なる”企業名のすり込み”の連続・たまに”商品等のコマーシャル”。この「押し付けがましさのないコマーシャリズム」は、実は今の時代にとても適合していると僕は思う。
20年ほど昔の話になるが、僕は就職活動で、ある広告代理店に面接に行ったことがある。その時大学のOBの方から「今のCMや広告をどう思う?」と聞かれ、思いっきり「つまんないです」と答えてあっさりと落とされた(笑)。でも当時流行っていた”単なるイメージCM”(商品と全く関係のないイメージビデオ+最後にとってつけた会社名or商品名の表示)にかなりの違和感を持っていた。アメリカのCMなどを見ると、アメリカンジョークを交えて商品を語り、あくまでも商品が前面に出ているので「これが理想だよなぁ」と感じていた。その内に、今度は日本のCMやテレビ番組にやたらとくどくどしい説明が入ったり、相変らず安易な有名タレントを使ってイメージ戦略を行ったり(それなりに面白いCMもあるが)本来あるべき本線を相変らず逸脱しているコンテンツが多いなぁと今日まで思っていた。(でもIPhone4のテレビCMなんてかなり好きですけどね、ってどっちやねん^^;)
そんな中でのこの「軟式ツイート」である。確かに商品販売という意味では本線を逸脱している。しかしかなり強烈に企業名が頭にインプットされる。違和感もなく。何が既存広告と違うのか?結論的に「押し付けがましさやあざとさが無い」事に帰着するのです。これって実は日常の買い物でも言える事なのだ。「買って買って<(__)>」という態度には人間は思わず退く。しかし「気に入ったら買ってね♪」なんていう貪欲さの無さに逆に気を取られるものだ。しかもその営業マンがやたらとその商品に詳しければ「あぁ買おう」となる。僕はこの手でどれだけのモノを購入してきたことか。ベッド・車・食器洗浄機・マンション(!!??)
そしてTwitterの特徴である速攻通達性・親近感・個別対応性などが加わる。そして人間性も加味できる。今までのコマーシャリズムの固定概念を崩して考えれば、こんなに有効なコマーシャルツールはないと判るのだ。
この本の話に戻ると、各会社の担当者(及び教授1人)は自主的にTwitterでのコマーシャルを打ち出した方々が多い。また共通している点は「現場主義・顧客視線」だ。潜在需要先にこそ売り込み先がある。商売の基本だ。潜在需要先=ユーザー。つまり「現場主義・顧客視線」に立つ事は本来のあるべき姿。これは即効性のない遠回りな道。売上げ数値にはなかなか反映されない。でもこれを繰り返す事が骨太企業を生む秘訣なのではないだろうか?
結局は純粋な「人の行動・気持ち・知識・技術」なのですよ。作者の吉川さんは、これらを各担当者とのインタビューで表面化させ、あとがきでこれらをこのような言葉で表現している。
瞬発力
柔軟さ
ユーモア
仕組み
無責任ではないこと
誠実であること
臨機応変
センス
コラボ
芯をずらさない
ゆらぎ
境界
...なんて自分の行動を反省させられる言葉群であろうか。日本の企業はまだまだ磨き上げる余地は十分にあるのだ。それは「経済成長」なんて取って付けたような言葉では表現できない「人間力」なのです。

PS:吉川漂さん(@HyoYoshikawa)、やっと読み終わりました。でも本の内容を深く理解しようと2回読んだんですよ。(言い訳ww)

2010年9月28日火曜日

TFT(TableForTwo)を支持します! ~今、時代は人間系Part1~


またすっかりご無沙汰になっていたブログ。本当に僕は続かない男ですorz 今日は、TFT(TableForTwo)という企業について語ってみたいと思います。TFTはNPO法人でして、「定価20円プラスしたヘルシーな食事を販売して、その20円でアフリカなどの貧しい子供たちの給食を用意しよう」というコンセプトで運営されています。20円とはアフリカでの子供の給食1食分に相当するそうです。またこのコンセプトはヘルシーな食事によりメタボリックを解消し、且つ貧困問題への尽力になるという素晴らしいものです。多くの企業の社員食堂や食品会社などがこの運動に賛同し、協力しています。→ TableForTwoの公式サイト 僕は偶然本屋である本を見つけ、このTFTという会社の存在を知りました。→ 「20円」で世界をつなぐ仕事 元々NPO法人に興味を持っていたので、思わず衝動買いしました。この本の著者であり、TFTの事務局ご担当の小暮真久さんはマッキンゼーという外資系の有名企業から松竹を経てTFTに参加した経歴の持ち主で、「NPOは日本でまだまだ根付いているとは言えない。NPOも一般企業同様に利益を得る活動を行わなければ、海外のようにNPOを広める事はできない。」という発想の持ち主です。実はここは非常に重要な視点だと思います。 なぜ僕がNPOに興味を持ったかというと、自分が関わっている業種に関係します。僕は公共事業系(測量・土木)システム開発に携わっています。公共事業は昨今無駄削減などとマイナスイメージを持たれがちですが、実は国民生活を支えるインフラ整備の観点から疎かにできないものです。なので僕は自分の仕事を会社の利益だけに捉われずNPO的な存在にできないだろうか?とたびたび考えていました。また、小暮さんは「みんなのため・人のために働きたい」という強い思いがあります。僕も同様です。当然どの仕事でも人のためになります。それは理解していますが、ただ「必要だがお金がついてこない」という仕事や活動が世の中にはたくさんあるのです。街の整備・介護・福祉・警備.... こういうものを守っていく事も大切だと思うのです。今の日本にはこの視点が大きく欠けている。僕はそう思います。 まぁ自分はまだまだ未熟でこのようなテーマに対しての改善策を打ち出す事もできないのですが、せめて「今の自分の生活があるのは、多くの方の努力の上に成り立っているのだ。」という気持ちは常に持っていたいと思うのです。 うまく書けないなぁ。文才が欲しい...