2010年10月19日火曜日

オヤジなりに食を考える Part1

2週間ぶりの投稿になった。何だかうまく頭がまとまらなくて、なんて言い訳をしてみる。
40歳を過ぎ自分の体をいたわる面でも、食の事を少し真面目に考えて行きたいと思うようになった。
僕が食について考えるまず最初は、妻の実家でとれる農作物を口にした事がきっかけだった。売り物にしている梨は、それまで自分が抱いてきた梨の概念を覆すほど美味しかった。また趣味で作っている無農薬野菜は、スーパーでは見かけないほどに健康に育っており(葉付が良い白菜・大きなニンジン・ジャガイモ・ブロッコリーなど)趣味で作っている事がもったいないほど美味しい。「今まで食べてきたものは何だったんだ?」と大袈裟でなく衝撃を受けたものだった。
次に僕が食について考えさせられたのは、自分でミートソースを作った時だった。ミートソースはレシピもいろいろとあるだろうが、僕が実際に作る方法は
1.セロリ・玉ねぎ・ニンジン・パセリなどの野菜をみじん切りにする。
2.挽肉と混ぜて炒める。
3.トマト・赤ワイン・ハーブを入れて煮込む。
4.最後に塩を一つまみ。
これだけだ。調味料は塩のみ。しかし実に美味しい。実際に作ってみると実感します。僕は学生時代に中華料理店でバイトしていた関係もあり、そこそこに料理はできる(つもり)のだが、このミートソースを作ってみて「調味料って何なの?」と思ったものだ。料理って奥が深いですよ。この経験以来、外食があまり好きではなくなってしまった。家で作って食べた方がよっぽど美味しい。妻も料理はかなり上手いので、食に関しては僕はかなり恵まれている人間だと思っている。
でも、今回書きたい本題はこんな事ではない。僕は今マンション暮らしで庭もなく、食に関して当然自給自足ではやっていけないし、また妻の実家などから戴く食材だけでもやっていけない。なのでスーパーなどで購入する事になる。しかし、その購入する食材に問題があり、しかもそんな事を知らずに前に書いたように料理して「健康的だなぁ」なんて能天気に自己満足していたとしたら、恐くないかい?という事が本題だ。
少し前に自分が築地市場移転問題についてTwitterで発言したら、ある方と論議になった。曰く「現場を知らないですよね?騙されてませんか?」と。築地市場移転に関しては、Twitterやブログなどで詳しく調査している方もおり、また自分もデパートでの蔵出し経験があり、運送会社の倉庫の実態なども結構知っているつもりなので市場の現場もぼんやりとしたイメージはあった。また農家の問題(流通業者の価格叩きによる原価割れ)や自分の知り合いが経験している中小企業へのいじめなども多少なりとも知っているつもりなので、築地移転に関しての衛生面以外の様々な問題もあるのだろうと予想している。しかし、今回のTwitterでの議論はあくまでも”豊洲の衛生”が論議の対象であり、また自分も実際の市場を見た事はないので、想像で語る自分を反省し、知人(築地市場で勤務経験あり)に聞く事にした。その日の帰宅時に本当に偶然その知り合いにたまたま出会い、質問してみた。「実は築地市場の移転に関してちょっと興味がありまして。移転先の豊洲が衛生面で問題があると聞きました。埼玉に住んでいる自分としては、魚介類はスーパーなどに頼らざるを得ないので困るのですが、ある方から「発泡スチロールで取引するから大丈夫」って言われたんです。勤務経験者としてどう思います?」僕が聞いた内容はこんな感じ。まぁ、出るわ出るわ、40分ほど彼は滔々と語ってくれた。衛生面・政治的背景・市場には業者以外に観光客を相手にしている商売人がいる事・などなど。それらはほとんどが予想していた事だったので、多少の驚きはあったにせよ、想像の範疇内だった。しかし彼が言った一言がとても恐かった。
「...でも、僕は正直言って築地でも豊洲でもそんなに違いはないと思いますよ。だって食材そのものの問題の方が大きいですから。」...えっ??
彼が問題定義していたのは、農作物の農薬と魚の養殖の方法だった。でも具体的には教えてくれなかったが。時間も深夜だった事もあって。
「だって不思議じゃないですか?毎年同じくらいの農作物が採れるんですよ。特に米なんて自給率ほぼ100%ですよね?農薬が使われないかぎり、そんなに安定して収穫できないでしょ。」
「きゅうりは無農薬で普通に作れば曲がるし粉もふきますよ。それを「これは病気だ!」なんていう都会の人間がいるから、農家は見た目を重視するために農薬を使わざるを得ないんですよ。消費者の責任は大きいですよ。」
「アトピーや花粉症って、僕は農薬や化学調味料がかなり原因していると思いますよ。○○さん(僕の事)から戴くキムチ、美味しいですよね。あれは韓国の味を出そうとして化学調味料を抑えたり白菜に拘ったりしているはずですよ。だって市販のものと全然味が違いますもん。変に舌がピリピリしない。」
彼とはまた会って話を聞く事を約束し、その場は別れた。僕は僕なりに農薬の問題などを調べてみたのだが、そこまで問題視している文献にはまだ出会っていない。しかし、知り合いの彼は勤務経験上、かなりの知識は持っていると思うので、このモヤモヤは調査してみたいのだ。
なんか随分真面目に書き込んだな。僕らしくもない(笑)。






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