2010年10月21日木曜日

哲学・倫理・道徳を学びたい! ~今、時代は人間系 Part3~


ふふふ、最近ブログもまめになってきたぞ。...あれ、そうでもないか?
今日は、先日本屋でまさに衝動買いした本の事を書きたい。小川仁志さん著「ヘーゲルを総理大臣に」という本だ。実はその時本屋に向かった目的は他の本を購入する事であった。(UStreamかTwitterものを購入しようとしていた)しかしこの本の表紙と、表紙にかかっている紹介文(何て言うんだっけ?タグだっけ?(笑))がやたらと興味を惹かれたので、予算の関係上予定変更して購入した本だった。そしてすぐ読み始めました。まず、前書きで僕の心に痛烈にヒットしましたよ。ちょっと書き連ねたい。
『今の政治に一番欠けているものは何だと思われますか?それは「哲学」に他なりません。まずどういう国であるべきかという政治哲学があり、その元に具体的な政策が掲げられる必要があります。』
『社会に蔓延する貧困や格差社会を解消するためには、国民全体がお互いを認め合う事が大切です。強者と弱者に引き裂かれた社会では、一体となって力を発揮するなど到底できないからです。』
『「認め合う事」「つながる事」「生きる事」本来こうした政治哲学の元、具体的な政策が述べられなければならないのです!』
そして作者は「認め合う事」「つながる事」「生きる事」の3原則について、10のテーマを掘り下げる事で具体的に説明していきます。その10のテーマとは
1.貧乏人は救うべきか?
2.なぜ働くのか?
3.欲求を満たすことがいい事なのか?
4.個人はちっぽけか?
5.まともな人間でないとダメなのか?
6.家族に意味なんてあるのか?
7.地域のお付き合いは必要なのか?
8.国家なんているのか?
9.政治に関わる必要があるのか?
10.僕らは本当に自由なのか?
かなり人間の本質的な部分でのテーマである。きっと皆、このような事を漠然と頭に浮かべながら、現実に流されて生きているのだと思う。このテーマ群を、若者と語り合うようなストーリーで語っている。ページ数の関係か、少し個々のテーマが掘り下げ切れていないような感もあるが、しかし”人として大切な何か”を充分考えさせてもらいました。
また、作者は「新しい公共」についても熱く語っています。国民全員が政治・世の中に参加し、積極的に改善しようとする社会。僕は、結婚して新しい土地に住み、子供を授かっていろいろな仲間と知り合い、また地域活動(公園の草むしりやお祭り・運動会など)にも参加するようになりました。いろいろな方から僕は多くの事を学んでいます。数年前までの自分勝手で我侭な自分(今も少なからずそうですがT_T)を「今まで本当に自分は未熟だった」と感じさせてくれたのも、僕の周りの方々でした。人と人との繋がりっていいなと、つくづく思います。そりゃあ、苦手な人も嫌いな人もいますし、全員と同じように接する事は出来ません。でもどんな人でも必ずいい所はあるし、それぞれ同一の立ち居地で語り合い認め合うように努力し、協力し合う事が大切なんじゃないかなぁと思うのです。
僕がこんな事を考えるようになったのも、僕に子供が出来たからです。大人は自分自身を責任持って守るべきだと思いますが、子供はまだ守られるべき存在。そんな子供達を殺伐とした社会で育てたくないからです。今の日本を子供達が本当に認識したら、夢を持って生きていけるのでしょうか?自殺者は年間3万人、マスコミは権力を守るため都合のいい情報を垂れ流す、国や地域に目を向けず、共生の概念もなく自分本位に自由を履き違える、そんな社会に子供を巻き込むために僕は子供を生んだわけではない。大人として果たすべき責任があると思います。
何かの寸評で、この本を「若者向け」と書いてあったように記憶しているが、僕はこの本はむしろ僕ら「新人類と言われ、人間として何かが欠落している世代」こそ読むべき本だと思います。そしてこれから倫理・道徳・哲学についてもう一度考え直す事が必要だと思うのです。

追記:作者 小川仁志さんはこの本を菅総理に送ったとツイッターでコメントしていました(アカウント名 tetsugakusha)。本の内容とかなりギャップがある表紙といい、粋だね~♪

1 件のコメント:

  1. 40なんて、まだまだ、若手。ひとりひとりの、素朴な疑問から、哲学が生まれ、ひとりひとりの生き方を道徳、倫理でまなんでいくんだと思います。
    ブログの作りが、やさしい感じがして、
    とても、いいブログだと感心してしまいました。
    今後も頑張ってください。
    そうそう、永井俊哉さんというひとの、ブログはかんがえさせられますよ。興味があったら、みてみるといいかも。

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