2010年11月4日木曜日

11/3のニコニコ動画・小沢一郎ネット会見を観て(もう一つの「政治と金」)

久々にブログを書く。そして、また政治ネタだ。正直もう少し明るい話題を書き込みたい所だけど。。。
昨日16時よりニコニコ動画にて「小沢一郎ネット会見」が放送された。普段より小沢氏をあまり良く言わない神保哲郎さんが出演するという事で、かなり切り込んだ発言が聞けるのではないか、と楽しみにしていた。正直言って、僕は小沢さんの「西松建設の件」は検察が2度も不起訴にしているので興味はない。しつこい(悪質とはっきり言い切れる)検察審議会の強制起訴に関しては、小沢氏を同情するし腹立たしく思っている。しかし、小沢氏を素晴らしい政治家と認めるけど、いま一つ僕の中では小沢氏にひっかかる「何か」がある。それが神保氏の質問で「これだ」と思えるものがあったので書きたい。
それは「献金などで集めた多額の個人のお金を、自分と意思を共にする者(政治家)を集める事などに自由に使っていいと思うのか?」という問いだった。小沢氏は「個人のお金なので自由に使って構わない」と返答した。しかし、僕は「政治には多額のお金がかかる」という発想にかなり違和感があるのだ。青臭い人間と思われても構わない。
僕は正直言って、小沢氏がお金にダーティーであるとは思っていない。しかし方法論は古いと思う。そもそも何故そんなに多額のお金が政治家には必要なのか?もっと言えば「何故多額のお金がないと選挙に勝てないのか?」という事だ。まぁ普通に考えればそんなの当たり前だろう。世界的に見てもどの国もそうだ。しかしそれは「お金が無ければ高校・大学に行けない」「お金が無ければ医者になれない」などと同義である。学生ならば、成績優秀であれば奨学金制度などを用いる事も可能だし、民主党で高校無償化になったので学問に対する費用負担のハードルは下がった。しかし政治家はお金がなければ政治活動もできない。優秀であっても世の中に認知される事もない。なので、有名人や世襲政治家、多額の資金を持つ者が有利になる。しかしである。お金が国民を救うのか?違う。政策が国民を救うのだ。『お金がなければ政策が伝わらない事』が問題なのだ。テレビ・ネットを有効利用したり(政治専門チャンネルをもっと増やしたり)、ある程度国民の政治参加を強制したりして、お金がなくても理念と精神の強さがあれば政治家になれる世の中に絶対すべきだ。
僕は政治に興味を持った、というより政治を知らなければいけないと感じたのは2001年の9.11がきっかけだった。戦争を語る上で政治と宗教を学ばないと不可能だと感じたからだ。政治とは世の中の不幸を少なくする事だと思う。ならば強い理念があればその人間こそ政治家になれるべきではないか?
今は選挙に勝つために多額の費用がかかり、選挙に勝っても借金を背負う事が多いそうだ。そして政治のためにまた多額のお金が必要になり(これは必然だが)、その中で借金を払わなければならない。だから次の選挙に勝つ事に意識が傾くようになり、理念よりも国民人気を優先してしまうのではないだろうか?何度も書くが、多額のお金を選挙に必要としない制度を確立しなければならない。でなければ、昔の僕のように「政治家とは胡散臭いもの」と勝手にカテゴライズ化し、政治離れを行う若者がどんどん増えていくと思うのだが。
なので、せっかくあのように自由な番組に出演したのなら、小沢氏には「いやぁ、僕はともかくこれからは企業献金や団体献金など癒着に繋がるようなものは廃止して、お金がなく個人献金を集める力もまだない若者でも政治家になれるように法を整えていきますよ」ぐらいの事を言って欲しかった、というのが正直な僕の感想だ。
でもやはり小沢さんの政治理念は素晴らしいですね。今回の放送でも心にズシンとくる発言は本当に多かった。だからこそ、小沢さんには先導して政治の世界・成り立ちを変えていって欲しいのである。

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