2012年7月12日木曜日

国民の生活が第一

先日、民主党を離党した議員が、小沢一郎氏を党首として新党結成を発表した。政党名は『国民の生活が第一』となった。最初にそれを知ったとき、「そのまんまだな。もう少し捻りがあった方が良かったのでは?」と、少し可笑しくなった。Twitter情報では、「党議拘束がない」とあった。!!これは注目に値した。第一、大まかな方針はともかく、個々人一人一人が同じ意見・意思を持つわけがない。党議拘束など、僕にとっては愚の骨頂であり、単なる多数決政治の結末となる愚策だからだ。

先程、その記者会見をニコニコ動画にて見終わったところです。3年前の政権交代を期待していたあの頃の気持ちに戻りました。この高揚感を僕は忘れかけていたのです。

小沢一郎さんという方は、不思議な方ですね。語っている内容は、はっきり言えば当たり前の事で、別段何か特別な事を語っている訳でもない。しかし心に浸透する何かがある。それは「言葉を飾らない」からだと思います。小沢さんだけでなく、今日の会見に参加していたメンバーは何か今までの柵が取り払われたかのような爽やかな顔をしていた印象が残りました。また、会見で語った全ての方々が自分の言葉で質問に答えていました。

会見を見終わった後、色々な事を考えました。別に今の僕は政治に頼るべき立場にはありません。僕は年収もそれなりにあり、どちらかと言えば恵まれている立場にあります。逆に増加する社会保障など、既に不足が明らかな税収への更なる援助をしなければならない立場にあります。だから今回の消費税増税は全く納得できないものでした。僕が困るからではなく、被災してまだ満足な支援をもらっていない方や、職を見つけられず何をしたらいいか模索している若者や、大きな負債を背負った人や、2006年に免税点を下げられ今更価格反映できない商店・力関係で負担を余儀なくさせられる中小企業などが苦しむからです。別に自分だけなら消費税を上げても何も困らない。よく考えて欲しい。今の買い物(特に日用品・飲食店など)で消費税を本当に支払っているのか?支払っていない。しかし賃貸や駐車場などの契約には消費税はかけられる。つまり消費税は「持っている人の負担は少なく、持っていない人の負担が大きい」税制だと思うのです。これを自分の事を中心に消費税賛成している人は、かなり想像力に欠落している人達ではないでしょうか?

でも僕は、そんな事を言っていながら、一体何をしてきたというのか?困っている人達に何か力になれたわけでもない。気が付けば当然のごとく給与を企業からもらい、そして貯金には金利が付く事を当然とばかり期待し、誰かに還元されるにも関わらず保険に入る事をバカらしく感じ始めていた、世の中の仕組みを理解できなかった自分がいる。政治に不満を言ったところで、それは自分にブーメランのように跳ね返ってくる気がしていました。僕の様な立場の人間こそ意識や行動を変えなければならないと思うのです。

「国民の生活が第一」を応援しようと思います。小沢さんだからではありません。今日、真摯に思いを語ってくれた、与党を勇気を持って離党した49名に対して敬意を示さなければならないと思うから。

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