2010年9月14日火曜日

民主党代表選を見て思う事

あぁ、また政治ネタ書いちゃった。別に政治ネタが嫌いじゃないんだけど、どうも書き込みがコッチ方向に偏りすぎだよなぁ。次回からは別の話題を書く事になるよう、自分に言い聞かせながら...
今日、タイトルにも書いた通り、民主党代表選が行われた。結果、大差を持って菅直人総理の再選が決定した。
この結果を見た後で書くのもなんだが、僕はこの結果を予感していた。ここまでの大差になるとは思わなかったが、予感はしていたので、反菅内閣を訴えてきた僕にとってこの結果に対する落胆の思いは特にない。「きっこのブログ」のアンケートにも2.50票以下での菅氏の勝利を予想した。この予想の理由を書いてみたいと思う。
1.自分の身近な人間関係から
僕はこの代表選が決まってから、ずっと職場ではあえて自分からこの話に触れなかった。わずか20数名の社員の会社であり、典型的中小企業といえる。企業の業績はここ数年低迷しており、今問題視されている中小企業のある意味典型である。しかし、大手親会社と大手銀行に助けられている面もあり、何とか倒産せずに運営されている。社員は20代若手から60代ベテランまで幅広い。そんな会社の社員から、今日に至るまでこの代表選の話題に触れた人はたった一人だった。その方(60代)は小沢氏を支持していたが、理由は「公共事業費を増やしてくれそう」というものだった。ちなみに小沢氏は「公共事業費を増やします」なんて発言は行っていない。むしろ国民に自立を訴えていた。この事からも、僕はちまたの人間の政治に対する無関心さ・知らなさを強く感じていた。
2.民主党オープンミーティングに参加して
民主党に強く傾倒しているわけでもない僕だが、実は地元選挙区で行われた「民主党オープンミーティング」に参加した事がある。オープンというからにはいろいろと意見交換ができる場なんだろうという期待があったからだ。昨年末か今年年始あたりだったと記憶している。主催はいわゆる小沢派議員(笑)、そしてゲストに反小沢派議員(笑)が来ていた。まず開始前、配布された資料の説明が始まった(党員サポーターの勧誘・ビラ配りなど)。会が始まったら、あたかも参加者全員が民主党サポーターであるかのような一方的な演説・そして長く地元にいる地主優遇の発言の数々(マンション居住で他の地域から越して来た僕はあきれて聞いていた)、最後は「では皆さん頑張りましょう!」という頑張ろうコール。「いやいや、俺別に頑張らないから」と、頑張ろうコールが始まったとたんにその場から出た。おいおい、どこがオープンなんだよ(爆)。まるで宗教だ。その日から僕の民主党に対する思いはかなり冷めた。ちなみに反小沢議員とは行政刷新会議などでかなり有名な議員さんであり(これじゃ判っちゃうか(笑))、テレビではいかにもリベラルな雰囲気を漂わせているが、全然違ったよ。テレビは人の思い込みを助長させる。なのでこの選挙中、twitterでずいぶんな裏工作を思わせるツイートを見かけたが、全く驚かなかった。民主党の根っこはドロドロした世界であり、地元利益誘導型の典型である自民党となんら変わらないというのが僕の感想である。小沢さんの発言を聞いていると、むしろ一番クリーンで先進的なのは彼ではないのかという気にさえさせられる。(気のせいかも知れないが)
3.小沢派
小沢さんや、小沢さんに同意する中立議員はともかく、いわゆる「小沢派」(常にベッタリまとわりついている人達)って見ていてなんなの?と思う。彼らには自分が日本の先頭に立つという気概はないのだろうか?小沢さんのブレーンに徹する事で満足なのだろうか?彼らの誰かが今回の選挙に出馬し、小沢さんと同じ事を訴えていたら勝っていたかもしれない。そのくらい菅内閣はダメぶりを発揮していたのに。僕には68歳という高齢の小沢さんを未だに表立たせる彼らの感覚が理解できない。そんな事だから小沢氏に宗教団体的イメージを漂わせ、「小沢は有り得ない!」というマインドを植えつけさせるのだ。
4.テレビと新聞
まぁこれは説明不要だろう。僕は昨年の政権交代後から感じたテレビ・大手新聞でのジャーナリズムに対する違和感もあり、さりげなく家に「日刊ゲンダイ」や「週刊朝日」などの、ある意味「実はぶっちゃけこうなんですけどぉ」的な記事を持ち帰って、妻に教えていた。しかし彼女には長年の「小沢悪者説」が染み付いており、結局は未だに変わらない。事実を受け止めようとしないのだ。しかも、つい数日前に僕に娘(7歳)が言った言葉にはびっくりした。「なんで選挙するの?菅総理そのままでいいじゃん。小沢さんって悪者じゃん」恐るべしテレビの力。あっこりゃ本格的にダメだT_Tと、脱菅内閣の一縷の望みすら消えてしまった。
まぁ長々と書いたが、要するに小沢さん本人の問題ではない諸々の原因が多々あるのだ。しかも外的要因のみならず内的要因も。これでは勝負の前にハンデがあり過ぎる。
しかし、今回の議員投票前の15分の2人の演説は、いろいろな方がコメントしていた通り、贔屓目なしに聞いても明らかに小沢さんの方が説得力があった。具体性・気概・国民への思いやり・政策テクニック・あらゆる面で勝っていた。それでもこの結果なのだから仕方ないのではないか?ある意味これも民意だ。きっと議員の中には小沢さんに対して言論自由を奪われる束縛概念があり、それで「菅支持」というよりも「Not小沢」に走った議員もいるのだろう。単に利権や金銭の問題だけではないと思う。
しかし、今回の代表選をきっかけに小沢さんの演説に聞き入り、感動し、政治に目覚めた国民も多いと思う。僕も小沢さんに対する思いが今回で随分変わった。また大手マスコミの何とも下品なプロパガンタに疑問を持った人達も多いだろう。(お笑い芸人のダイノジが偏向報道に対する疑問をtwitterでリツイートしていた事は注目に値する。)まぁ今回の結果でまた大変腹立たしい政治に戻る気がしてならないのだが、我々国民はここで嘆いてはいけないのだ。正義正論・道徳心を持って政治にもっと意見しなければならない。日本という国に生まれたからには日本を見捨ててはいけない。ここからが始まりだと思いたい。

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