2010年9月29日水曜日
軟式ツイートを支持します! ~今、時代は人間系Part2~
おぉ、2日連続の投稿だ。初めてではないだろうか?...と書き始めた投稿が過去にもあるような...
今日は、前回同様にある本の事を書き連ねようと思う。「ツイッター軟式革命-今、Twitterで何が起きているのか」である。
実は僕はTwitterもそこそこやっている(まだビギナーなのだが)。フォローを増やし、それなりにタイムライン(TL)にツイートが流れるようになったある日、僕が所属している会社と思わしきアカウントがTLに飛び込んできた(実は僕はその会社から子会社へ出向している)。結構硬いイメージと思っていた会社が何ともゆる~いツイートを流していて「な、なんだぁ??」と思った。いろいろ調べていくと「企業の軟式ツイート」と言われている事がわかり、その軟式ツイートを題材にした本が出版されるというらしい。これは買いだ!と購入。また早速Twitterにて「軟式」という言葉を生み出した作者:吉川漂(@HyoYoshikawa)さんをフォローした。
確かにテレビCMでは軽いノリのものが昔からたくさんあるし、またメルマガやHPなどでも”くだけた”言葉使いが飛び交っている。だがあくまでも「商品の売り込み」という線は崩さなかった。しかし、Twitterでの軟式ツイートではその「商品の売り込み」すら感じない「おは洋行♪」とか「ありカトキチ」なんてコメントが流れているのだ。単なる”企業名のすり込み”の連続・たまに”商品等のコマーシャル”。この「押し付けがましさのないコマーシャリズム」は、実は今の時代にとても適合していると僕は思う。
20年ほど昔の話になるが、僕は就職活動で、ある広告代理店に面接に行ったことがある。その時大学のOBの方から「今のCMや広告をどう思う?」と聞かれ、思いっきり「つまんないです」と答えてあっさりと落とされた(笑)。でも当時流行っていた”単なるイメージCM”(商品と全く関係のないイメージビデオ+最後にとってつけた会社名or商品名の表示)にかなりの違和感を持っていた。アメリカのCMなどを見ると、アメリカンジョークを交えて商品を語り、あくまでも商品が前面に出ているので「これが理想だよなぁ」と感じていた。その内に、今度は日本のCMやテレビ番組にやたらとくどくどしい説明が入ったり、相変らず安易な有名タレントを使ってイメージ戦略を行ったり(それなりに面白いCMもあるが)本来あるべき本線を相変らず逸脱しているコンテンツが多いなぁと今日まで思っていた。(でもIPhone4のテレビCMなんてかなり好きですけどね、ってどっちやねん^^;)
そんな中でのこの「軟式ツイート」である。確かに商品販売という意味では本線を逸脱している。しかしかなり強烈に企業名が頭にインプットされる。違和感もなく。何が既存広告と違うのか?結論的に「押し付けがましさやあざとさが無い」事に帰着するのです。これって実は日常の買い物でも言える事なのだ。「買って買って<(__)>」という態度には人間は思わず退く。しかし「気に入ったら買ってね♪」なんていう貪欲さの無さに逆に気を取られるものだ。しかもその営業マンがやたらとその商品に詳しければ「あぁ買おう」となる。僕はこの手でどれだけのモノを購入してきたことか。ベッド・車・食器洗浄機・マンション(!!??)
そしてTwitterの特徴である速攻通達性・親近感・個別対応性などが加わる。そして人間性も加味できる。今までのコマーシャリズムの固定概念を崩して考えれば、こんなに有効なコマーシャルツールはないと判るのだ。
この本の話に戻ると、各会社の担当者(及び教授1人)は自主的にTwitterでのコマーシャルを打ち出した方々が多い。また共通している点は「現場主義・顧客視線」だ。潜在需要先にこそ売り込み先がある。商売の基本だ。潜在需要先=ユーザー。つまり「現場主義・顧客視線」に立つ事は本来のあるべき姿。これは即効性のない遠回りな道。売上げ数値にはなかなか反映されない。でもこれを繰り返す事が骨太企業を生む秘訣なのではないだろうか?
結局は純粋な「人の行動・気持ち・知識・技術」なのですよ。作者の吉川さんは、これらを各担当者とのインタビューで表面化させ、あとがきでこれらをこのような言葉で表現している。
瞬発力
柔軟さ
ユーモア
仕組み
無責任ではないこと
誠実であること
臨機応変
センス
コラボ
芯をずらさない
ゆらぎ
境界
...なんて自分の行動を反省させられる言葉群であろうか。日本の企業はまだまだ磨き上げる余地は十分にあるのだ。それは「経済成長」なんて取って付けたような言葉では表現できない「人間力」なのです。
PS:吉川漂さん(@HyoYoshikawa)、やっと読み終わりました。でも本の内容を深く理解しようと2回読んだんですよ。(言い訳ww)
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