最近、ニュースなどで(地上波TVね)TPPが少し話題になってきた。反対派と賛成派がガチンコで、田中康夫氏はTPP反対派を国会議員過半数にしようと署名に走り、亀井氏は今日野田総理と対談し反対へと説得するらしい。土曜日は反TPPデモが東京の日比谷で大々的に行われ、多くの著名人や政治家がTPP推進に対して反旗を翻した。
僕は、TPPには以前から反対している。理由は日本にメリットを及ぼさないから。実際、日本の輸出は震災直後は落ち込んだがここ最近は逆に伸びてきている。この円高と、震災による工場への影響、また原発事故による放射能での日本製品人気低下のハンディを背負って、である。何と日本は強いのか。貿易赤字になったのは、あくまで原油などの需要が原発停止により増加したためとの事。だからTPP推進派の「乗り遅れるな」という言説は適切ではない。十分に乗っているためである。むしろ郵政の時のように、日本の金融資産や公的医療制度などの「公的な日本固有の財産」に手を付けられる怖れの方が強い。
しかし、最近僕は「TPPに参加しても、何とかなるのではないか?」と思い始めている。日本は日本の財産を放棄するような条約に乗るほど馬鹿とは思わないし、農業は明らかに改革が必要だし、何といっても「TPPはアメリカの戦略」とは思えないのだ。アメリカは今一枚岩ではないよ。Occupy WallStreetでも明らかなように、アメリカの9割は苦しんでいるのだから。TPPはアメリカの名を借りた一部の資本利権家の戦略だろう。しかし今やアメリカもEUも経済は行き詰っている。アメリカこそスタンダードなどという過去の幻想は通用しない。一部の資本家も、「富は分かち合うべきだ」と発言し始めている。ジョージソロス氏などがそうだ。世界的に経済がうまく回っていない現状で、更に富が1極化するような戦略が国際的に認められるだろうか?それこそ合理的ではない。
。。。なーんて考えながら、考えがまとまらない。日本だって東北を今は全力で支援すべきで、TPPなんて「そんなもん構ってられん!」という状況だもんね。だからTPPは、今は参加すべきではないよなぁ。。。でも、TPPに参加しなくても、「TPP的思想家」は日本にうじゃうじゃいるよ。俺が金持ちになりゃそれでいい、みたいな。そっちの方が問題じゃないかね?。。。それに、アメリカが困っている今こそ支援すべきではないかとも思うな。。。やはり考えがまとまらないよ。
そんな事を考えながら、思いついた事だけでも淡々と書き連ねようと思います。
僕は農業は絶対改革すべきと思います。それは、「単なる自営から産業・企業への転身」だ。僕の妻の実家が梨農家だから近所の農家の状況なども少し見えるけど、専業農家は多いです。しかも60歳を軽く超える高齢者で、しかも実家で営んでいるのに後継ぎがいない農家が多いですよ。このままじゃ間違いなく農業は減少します。これが耕作放棄地の増加に繋がっているのです。しかも土地を手放す事を嫌がるから、企業ややる気のある若者も中々参入できないのではないですかね?なので国が適正価格で後継ぎがいなく続けられなくなった土地を買い取る事もうまく推進すべきと思います。
しかし、農業問題によく言われる「効率化」だの「大型化」だのの言説には「この人たちはわかってないな(T_T)」と思わざるをえない。やってみりゃわかる。どれだけ重労働か。どれだけ非効率か。機械化して効率重視したら、美味しさは維持できるのかい?食の安全は確保できるのかい?農薬を極力使わないようにして、手作業で虫の駆除や雑草除去や土おこしを行うんだよ?梨なんて一年中ほとんど休みなし。しかし、だからこそ他国に負けない美味しさを日本は生んでいるんじゃないのかね?ラーメンスープを試行錯誤で模索しながら非効率に探究するラーメン職人と同じだよ。企業が続々と撤退する理由は何となくわかる。短期での収支が見込めないからだ。思ったほど効率化できないし、自然災害や技術伝達不足で収穫が思ったほど見込めないからだろうよ。
でも安全保障上、食糧自給率は重要だ。だからこそこの非効率産業を国が保障すべきで、基本的には民主党の農家個別保障は正しいと思います。問題は兼業農家やほとんど農業を営んでいないなんちゃって農家にも保障している事。だから自民党の連中に「バラマキ」なんて揶揄されるのだ。奴らは減反政策などという行為で代りにお金をばら撒いていたにも関わらず。くだらない政局はもうどうでもいいので、前向きな政策を議論してちょうだいな。
最後に一言。
「効率化?それは非効率に解を探求して求めた後の模倣行為だ。そんな考えで他にない新しいものが生まれるわけないだろ、ボケ!!」
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