何だか最近、ナベツネさんと清武さんの抗争劇が激しさを増しているねぇ。ナベツネさんは「俺は法廷闘争で負けたことない」とうそぶき、弁護士10人を雇ったらしい。そもそもそれは『私にはやましい事があります』と言っているようなものだが(笑)。清武氏は「これから本当の事がわかる」と、まるで映画のCMのような事を言っている。一昔前のアントニオ猪木・長州力がマスコミに発言していた「これから面白い事が始まるよ、フフフ」という結局は何も起きないウソッパチにならない事を祈ります。しかし野球界の数人が「日本シリーズ開催時にこんな内紛劇を(怒)」と言っていたが、何故何故?関係ないじゃない。日本シリーズの試合中にナベツネ氏と清武氏がグラウンドに乱入して殴りあうような暴挙に出たならともかく、それとこれとは別だという事は子供でも分かります。僕は今まで散々暴言を吐いてきたナベツネ氏に野球ファンとしてずっと嫌な思いをしてきたので、今回の内紛劇をどっちもどっちと思いつつ、ナベツネ氏への発言に関してだけは「よく言った!」という思いだ。
でも今日はそんな事を書きたいわけではない。
今日、巨人を自由契約になった7人の選手が発表された。中には怪我をしているために一時的に育成契約になる選手もいるので一概にどうこうは言えないのかもしれない。しかし、この中に見逃せない選手が2人いる。
まずは、山本和作内野手。この選手は昨年怪我で1年をリハビリに費やし、今年イースタンで活躍した事を認められ、6月に育成契約から正式契約に契約変更されたばかりだった。しかもイースタンの成績では本塁打9本はチーム1位。打率も規定打席中でベスト10に入り、大田の成績を上回り、1軍に抜擢されても何らおかしくない活躍をした。巨人では貴重な右の強打者タイプだ。この秋のキャンプメンバーに入っていないので「おかしいなぁ」と思っていたら(俺も詳しいw)、いきなり自由契約でまた育成契約だよ。
怪我なら仕方ないよね。むしろ球団の温情を感じる。
しかしもし怪我でなければ、はっきり言わせてもらう。これは育成の巨人の放棄だと。
なぜこんなに生きのいい若手選手を抱えながら実力不確定な外国人を獲得するのか?トレードでベテランを獲ってくるのか。はなはだ理解に苦しむ。目先の勝利が優先なのか?それが観客動員に影響すると思っているのか?いつまでも「巨人軍は強くあれ」なのか?残念ながら違う。他の球団や外国から補強しまくって勝ったとしても本当のファンは嬉しくない。むしろ試合が大味になってつまらない。観客動員数や視聴率などの数字ばかり追っている経営陣は、そういう基本的な事が解らないのだろうな。下から叩き上げられた選手を見るのが楽しいのだよ。
それに何人の選手と契約すれば気が済むのか?頑張ってもチャンスがないのなら、他の球団に行った方がマシではないのか?
この僕の思いを選手が発言してくれた。それが2人目。高橋信二選手だ。
高橋選手は一昨年には日ハムの4番を打っていた選手だ。打撃不振が原因で試合出場が少なくなり巨人に移籍したのだろうが、ほとんど1軍で出場する機会も与えられずに1年を終えた。ではイースタンでも不振だったのか?いいえ、3割打ってます。あまり出場してないけど。つまり、1軍でも2軍でも出場させてもらえなかったのだ。獲得した意味がないじゃないか!高橋選手は33歳。まだできる年齢だ。この自由契約は本人から言い出したそうだ。そりゃそうだよ。出場させてもらえないなら、例え人気球団に所属しても無駄だというものだ。
もういい加減に補強で強くするのか育成で強くするのかはっきりしろよ!と思う。しかし過去の補強乱獲で逆にチーム力が落ちた事からも分かるとおり、補強は不足箇所をピンポイントで行うから有効なのであり、基本は育成なんだよ。もっと言うと、練習がチームを強くするの!そんなの当たり前じゃないかよ。今年のセパの覇者・中日とソフトバンクを見てみるといい。どちらも練習量が半端ない。個人芸に任せて勝ち進んだわけではないのだ。20年以上前に西武に日本シリーズで叩きのめされ、当時の岡崎選手は「野球の概念が変わった」と発言した。今こそ思い出せって。野球は個人技だけではない事を。その基本を理解しない限り、巨人は浮上しないね。今日スポーツニュースでFAの補強に横浜の村田の名前が挙がっていた。全く心弾まないよ。
しかしさぁ、トレードの他にFAや大リーグ移籍など、こんなにポンポコポンポコ選手が移籍するのって、野球界にプラスになっているのかね?僕は選手側にもかなり問題があると思うね。高い年俸は要求したり、さしたる成績を挙げていない選手も大リーグに移籍したり、新人なのに莫大な契約金を支払われたり。あのさぁ、プロ野球界は赤字なのですよ?そのあたりも踏まえて、「年俸を少しは我慢しよう」とか「新人の契約金を見直そう」とかいう意見は選手側から出てこないのかね?だから経営側から物のように取り扱われるんじゃないのかね?
そういう意味では、プロ野球界も存在のあり方から見つめ直すべき時がきているのではないでしょうか。
それこそ蓮舫議員に言ってもらったらどうだろう?
「年俸3億円じゃなきゃダメですか?5000万円だっていいじゃないですか」と。
0 件のコメント:
コメントを投稿