2011年7月30日土曜日
吉原毅さん(城南信用金庫理事長)を支持します!
今年に入ってからのビデオニュス・ドット・コムの放送内容は目を見張るものがある事は以前も書いたけど、今週の(いや先週かw)放送は特にわくわくしながら観ました。福島原発事故が起きて1月も経たないうちに「脱原発」を明確に表明した城南信用金庫の吉原毅さんが出演したからです。僕は吉原さんの脱原発宣言のメッセージをツイッターで知り、YouTubeに挙がっていた動画を観て(OurPlanetTVが撮影したらしい)「民間企業人・しかも金融機関というどちらかと言えば利益追求しがちな業種の理事長さんがここまではっきりと自分の意思を述べることは凄いな」と感心していました。なので吉原さんの人となりを拝見できると観る前から楽しみにしていたのです。そしてその僕の期待を遥かに上回る吉原さんの人格の大きさに共鳴させられました。「こういう企業マンになりたいものだ」と。
僕は今まで信用金庫と銀行は同じようなものだと思っていましたが、吉原さんのお話を聞くとどうも違うみたいですね。Wikipediaにはこう書いていました。
『信用金庫は、1951年6月に制定された信用金庫法にもとづいた、会員の出資による協同組織の地域金融機関である。営業地域は一定の地域に限定されている。中小企業ならびに個人のための専門金融機関。大企業や営業地域外の企業・個人には融資ができないという制限があるが、これは「地域で集めた資金を地域の中小企業と個人に還元することにより、地域社会の発展に寄与する」という信用金庫の目的のためである。』
なるほど。でも位置づけは地方銀行とあまり変わらないような。つまり会社の形態はそれほど重要ではなく、要はその企業がどのような理念の下で活動しているかが重要という事ですね。そして今回のビデオニュースの放送の中で彼は同じような発言をしていました。「融資する企業を判断するに当たっては、その企業の財務会計指標は一番最後の判断基準なのです。そのような数値よりも、その経営者の方がどのような経験を積んで、どのような考えで経営を行って、どのような社会的貢献を会社として考えているかが大切ですね。人・物・金という言葉がありますが、金は最後に来る言葉ですから」という類の発言をされていました。お金・利益が先に来るのではなく、企業の努力が社会的貢献をもたらし、その結果として利益がある、というような。そうそう!その通りだと思います。僕は近年の短期的であくまでも利潤・効率を先行視する思考にどうにも違和感を感じていて「そんなものはどうでも良く(暴論かもしれないけど)、あくまで利潤は企業が個人や企業や社会に貢献・還元した結果なんだ」と考えてきたので、僕はきっと民間企業に向かない変わり者人間なんだと思っていたのだが、僕の考え方が民間の市場原理でも十分通用するものなんだとわかって嬉しかったですね。というより周りがどう考えようが自分の理念の方が正しいはずだと自負があるのなら、別に周りに流されずに淡々とその考えを実践すればいいだけの話なんだよね。あぁ、まだまだ僕は自分が弱い。
また吉原さんは脱原発を口だけでなく会社の行動指針にも示した事が素晴らしい。ボランティア休暇の導入や社員の被災地ボランティアのサポート、被災した地域の信金の内定取り消し者の採用、消費者がソーラーパネルやLED照明、蓄電池など節電のための商品を購入する際の、低金利のローンなど、本業でも脱原発・節電を推進している。浜岡原発停止の原告団でもあるらしい。「口だけで実行を伴わないのは気分が良くない」かららしいのだが、いやぁ、凄いよ。というより僕はまだまだ力不足だなぁ。自分が働く会社がこのような会社であってほしい。自分が少しでも変えていかなきゃいけないね。先日会社の飲み会で新しい営業事業部長さんに「会社でボランティア休暇を設立して下さい。あるいは東北に企業として瓦礫撤去に行きましょう。長い目で見たら必ずウチの会社の為になります。」なんて言ったら、キョトンとしていたけど(笑)(でも東北担当の営業だけは賛成してくれたなぁ)でも企業にとって大切なのは売り先のパイを広げる事で、それは一部企業に大資本が偏ることではなく広く中小企業までがうっすらとででもいいので潤う事であり、つまり困っている善意のある企業は助ける事だと思うのですよね。
最後に話題になった脱原発宣言のビデオを載せておきます。いつまでもこのような素晴らしい企業人がいる事を忘れないように。
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