2012年6月23日土曜日

紫陽花革命

今日、生まれて初めてデモに行ってきました。正確には「デモの場に居合わせた」という所でしょうか。今まで、どうしてもデモへの参加には何か引っかかるものがありました。集団で同じセリフを叫び合う事に対する抵抗と言ったらいいのでしょうか?それとも、デモのテーマから外れた事(例えば小沢一郎氏を総理にしろ、みたいな崇拝者の声など)を被せられられる事への反発でしょうか?どうしても参加に踏ん切れませんでした。しかし実は心苦しいところもありました。Twitterなどで政治などへの言葉汚いセリフなどをついつい吐いてしまっていたので、デモに参加しないと自分は結局は口だけで行動を示さない人間だという意識もあったからです。

今回は、自分なりに決心して行きました。あまりにも再稼働に対しての説明が不十分だと感じたからです。(ちなみに僕は原発再稼働も反対ですが、どちらかと言えば消費税増税の方が罪深いと思っていますが。。。)

会社を19時時過ぎに出て、国会議事堂前に着いたのが19時40分頃でした。Twitterで「参加者が4万人を超えた!」と流れていたので「凄いことになっているな」と予想してはいたのですが、駅の改札を抜けて出口に近づいたとき、そこから聞こえてくる再稼働反対コールの凄さに驚きました。
出口を出ると、そこには僕の想像を超えた沢山の人達の叫びが爆発していました。



僕はデモの列に対して、道路を挟んで反対側にいたのですが、反対側にも人は沢山いて口々に再稼働反対を唱えていたので、その場にいる事にしました。

遅い到着だったので時間にして約20分。しかし僕には世の中の何かの変化が始まる雰囲気を十分に感じたので満足でした。

しかし、僕は単純に再稼働反対を唱えれば良い、という気にはなりません。

1.福島原発の収束に対処している人達が今もいる事は忘れてはいけないと思います。
その人達、特に若者に対する配慮の気持ちは必要ではないでしょうか?

2.先日、以前ボストンに住んでいた後輩から聞きました。
「日本は恵まれていますよ。僕はボストンに留学したとき、日常茶飯事で停電が起きるんです。そうすると、電話も混線するので電力会社に電話しても逆に怒られるんです。日本の電力会社の一定量で送電する技術は凄いものがありますよ。」
日本の電力会社の努力の恩恵を、我々の何気ない生活の中にも受けているのです。確かに電力会社の一部の人達には心ない人もいますが、それは電力会社に限った話でもないと思います。むしろその努力に敬意を示さなければならない方々のほうが多いのではないでしょうか?

3.僕たちも節電の努力はやはり必要なのです。(当然、無理をしない程度ですが。)工場や病院など、電気が途絶えると影響が大きい立場の人達もいます。まずはその人達が困らないように有限な資源を大切に使わなければいけないのです。僕のかみさんがついこの前に僕に言いました。「ウチは子供もみんな節電しているから、先月は電気代5000円だったんだよ。はい、無駄な電気は消して消して(笑)」彼女もはっきりとは言わないけれど、原発反対派。でもやらなければいけない事もわきまえていました。そう、僕たちも努力は必要なのです。

それに、原発事故で生じた汚染と、東北全般にまだ対処しきれず放置されている瓦礫とを混在して考えているのか、やみくもに瓦礫受け入れを拒否している人達もいます。僕はその考えが全くと言っていいほど理解できません。なので、「反原発派」と一緒に一括りにされるのは正直言っていやなのです。

そういう複雑な思いはありますが、またこの紫陽花革命(最近はそう呼ばれているらしい)に参加するかどうかは、ゆっくり考えてから決めようと思います。

最後に、今日のPM21:54からの報道ステーション(テレビ朝日系列)の内容は素晴らしかったと思います。紫陽花革命のみならず、陸前高田で前を向いて邁進している被災者の方々の報道も。




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