そして先週土日と僕と家族は妻の実家へ帰省した。妻の実家は梨の農園を営んでおり、毎年8月上旬は作業が少し落ち着くので1泊2日の温泉旅行に出かける。ここ何年か平日しか予約できずにいたのだが、今年は日曜日に宿泊となったので、僕は久しぶりに宿での食事と温泉のみ同行する事にした。3年ぶり位かなぁ。
まず土曜日に群馬の藤岡インターを降りてすぐにある『ららん藤岡』に寄った。地元民も知る人ぞ知る、みたいなさして有名でもない場所なのだが、夏場の『ららん藤岡』は、なかなか楽しませてくれた。
まずは観覧車。小さい観覧車なのだが、密閉されておらず、また乗り口も小さな鉄の扉でできており、それでもそこそこ高い所まで上がるので意外に怖い。僕も子供達も楽しさ半分・怖さ半分といった感じで、降りた時はみんなホッとした顔をしていた(笑)。ちなみにカミサンは高所恐怖症なので観覧車には乗らなかった。
そして小さな噴水広場があり、沢山の子供達が無邪気に水浴びなどをして遊んでいた。息子は水に対してビビりなので参加しなかったが、僕と娘は水着でもないのに噴水の上を歩いたり水かけっこをしたりしてビシャビシャになりながら遊んだ。周りの大人は『...いい歳して...』的な顔をして見ていたが、そんなものはお構いなし。カミサンは「どうしてパパはいつもこう子供みたいに汚くなるのかね」と言いながら笑っていた。息子はクールにかき氷食べながら見ていたなぁ(笑)
日曜日は義父が珍しく僕を「散歩しないか?」と誘ってきた。朝ごはんに使うタマネギを畑から採ってきたついでに、梨園を見学させてもらった。梨は早い品種は8月中旬から、10月中旬くらいまで続く。何万個という数の梨には袋がかかっており、手で袋をめくって色や大きさを確認して収穫していくのだから大変な作業だ。僕は梨園内の木々を見ながら「今年も美味しそうに育っていますね」的な事を言ったら、義父は微笑んだ後真面目な顔でこう言った。
「でも、ここまで育った実も災害にはかなわねぇんだよ。台風とか放射能とかな。」
放射能という言葉に僕は少し驚いた。実は義父の実家は福島の南相馬にあり、計画的避難地域になっている。もうずっと住み慣れた場所なので離れたくないらしく、まだ家族で住んでいるのだが、店に商品が入ってこないらしく生活にはかなり困っているらしい。義父は連絡を取り合って食料を送ったりしているらしい。なので放射能汚染に関してはかなり敏感になっている。僕は雑誌で放射線量を確認していたので群馬の実家近辺の放射線量は知っていたのだが、その事には触れずに「いやぁ、ここは放射能は大丈夫でしょ。」と言ってみたのだが
「あんだけ爆発してキノコ雲が出来たんだから、距離はあんまり関係ないんだよ。風に乗って雨が降ったらどこに落ちたかなんて分からない。放射能が濃い所と全然大丈夫な所ができるんだよ。まぁまだここの梨は調べが入ってないけどな。」
義父は76歳。当然ながらパソコンなぞ取り扱うわけもなく、ネットなどを見るわけもない。しかし充分に現状を把握している。テレビだけではなく、人から人へと情報が横に繋がっているのだ。原発事故の痛ましさを改めて感じた。被害に遭っていない事を祈るのみです。
日曜日は実家近くに出来たイタリヤ料理店に行ったあと、温泉旅館に早めに行って旅館内のプールに入った。息子はプールデビュー。怖がるかと思ったが、浮き輪でプカプカ浮かびながら一生懸命泳いでいたよ。また娘が泳ぎ(クロール)が速くなっていたのには驚いたよ!もう僕とほぼ互角だ。そろそろ手加減せずに本気で色々と遊べるようになったので僕も楽しい。でも子供の成長って本当に早いね。
僕は会社があるので夕ご飯を食べた後1人で帰宅。そして今日も1人寂しく過ごしているわけだ。1人の時間も正直好きだけど、なんだかんだ言って家族と一緒の時間は楽しい。田舎でいっぱい遊んで帰ってきてほしいものです。
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