今回の民主党代表選は、あまりにも日が少なく候補者の擁立から選挙まで3日間程度の速さだった。いくら何でもこれはない。国民は各候補者の政策や主張を確認する暇もない。何とも深みのない選挙だった。これも岡田氏の思惑か?やるせない気持ちになる。
でもそんな愚痴を言ってばかりでも仕方がない。僕は菅総理の最近の発言に真っ当さを感じていたので(特に再生エネルギー政策)「当初からこのように自分の意志を前面に出していれば、こんな状況にならなかったのに」と少し残念に思いながら、今回の選挙の結果を待っていた。結果は海江田氏有利という前評価を覆す形で野田氏が新しい代表となった。僕は正直言って野田さんには好い印象は無かった。増税と財政規律重視という財務省の弁護人というイメージだった。今もまだそのイメージが抜けたわけではない。しかし、野田さんの事をじっくり見ていこうと考えなおした。野田さんの代表選での演説を見てから。
彼は自分の生い立ちや政治に対する思いを語っていた。政治の不条理を正したい。自分を応援してくれた人達の恩返しをしたい。3丁目の夕日に出てくるような中小企業・市民のささやかな幸せを守りたい。こんなイメージの演説だったように思う。目線が庶民に向いているように思った。まだ若いし(54歳)、政治の世代交代も行われそうだ。それに元々あまり期待感に満たされていない面も逆に良い結果が生まれるようにも思う。あの演説が本心から出た言葉なら(そうだと思うが)、応援しようと思います。今までの事はノーサイドで、一から始めて欲しいと思います。
消費税増税を国を思って言っているなら、やめた方がいいと思いますね。増税は仕方ないにしても所得税と法人税の累進課税率見直しから始めるべきでしょうね。消費税は収入の少ない人や、普段から買いたたかれている下請企業を直撃しますから。そこだけは考えなおした方が良いのではないでしょうか?
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