2011年8月11日木曜日

参議院予算委員会集中審議

NHKで参議院予算委員会集中審議が中継されていたので、午後2時から観た。僕は6月のあの民主党の党内茶番劇ですっかり国政に対して考える事がアホらしくなったので大してウォッチすらしていなかったのだが、たまにはと思い期待感もなく中継を観ていた。最初は観ていて溜息が出る程の内容のなさだったのだが、時間が経つにつれ重要な議論も展開されたので、観た価値はあったかなと感じた。まず内容を書く前に、これは予算委員会審議である事を強調しておく。そして僕のあらゆるテーマに対する基本的考えを記載しておこうと思う。これはビジネスにおいても教育においても賭け事や遊びにおいても同じで、後からこの文面を見てその当時の自分の考えの基軸を思い出したいから。(今はもう賭け事はしないが)

・物事を進捗させる為には、進捗に対する阻害要因を排除していき、進捗させざるを得ない状況を作る事が大切である。
・突発的事項や例外的事項に対しては、既存のルールを厳守する事に縛られてはいけない。
・物事は現場従事者を中心に議論されコンセンサスを得た上でトップダウンされるべきである。

1.有村治子議員(自民党)
「戦争で亡くなった方々への追悼の念を継承せよ」
「戦争が起きた事を後世に伝えよ」

こんな事を言っていたように思う。彼女は午前中も質問を行っていたはずなのでその内容は知らないが、これって予算の何に関連するのか?しかも言わんとするところが今一つ不明だった。何が結論として言いたかったのだろうか?
僕は戦争を経験していないが、父も母も戦争経験者だ。父の実家(福岡)は空襲で焼けて無くなったし、母の父親(僕の祖父)は終戦後に駐留していたアメリカ兵のジープでひき逃げされた。父方の祖父は兵隊長として戦争に参加していた(させられていた)のだが、日本を背負っている立場でありながら、なるべく米兵を殺さないようにしていたと生前僕に語っていた。「戦争の勝ち負けより、生きて帰る事に精一杯だった」と正直に僕に語っていたよ。僕の父も母も祖父も祖母も全員戦争には反対だった。「戦争なんて愚か者がする事だ」と。なので、どのような理由であれ僕も戦争は全否定だ。だから福島原発の事故を起こした今だからこそ、「日本は戦争を全否定する。核兵器も持たない」と明言すべきだよね。たとえ他国から脅されようとも。そして過去の戦争を今一度総括すべきだよ。彼女はそう言いたかったのかな?そうは思えなかったけどね(笑)

2.西田昌司議員(自民党)
「菅総理の外国人献金問題」
「菅総理の脱原発宣言への批判(熱中症頻発)」

だから~、予算委員会なんだって^^;。外国人献金問題なんてどっか他の所で勝手にやってくれよという感じ。論外だな。まぁ外国人献金に関して言えば、元々民主党は北朝鮮や韓国などと関係が深いとか、不透明な部分が噂されていたね。外国人参政権などを提唱したりしてもいた。非常にナイーブな問題ではあるが、政治家はどちらにせよ今の制度では献金が必要だし、外国人だからという理由だけで絶対にNOとは少し短絡的ではないかな?しかも菅総理は元々市民運動家の出身だし、政治活動を行う上で資金調達も厳しかったと思うので、そのあたりも考慮すべきだよ。そうでなければ世襲以外の一市民からの政治家などなかなか難しいのだから。だから政治に関するお金の面では、なるべく資金がなくても活動や立候補できる体制・仕組みを作るべきだよね。僕は少々お金に汚くても、弱い立場の人を考えて真っ当な事をしてくれれば良いよ。
それと、脱原発に関して批判したのはビックリだな。電力不足による熱中症がその理由だと。ならば電力会社が企業や家庭から余剰電力を固定価格で買い取る電力買取制度を促進して電力供給を担保すべきではないのかね?

ねぇねぇ、これで僕が自民党を否定する理由がわかるでしょ?酷いよね~。この人達が党の代表者なんだから。

3.加藤修一議員(公明党)
「核廃絶を宣言せよ」
「脱原発(大型リチウム電池の活用・エコポイント復活)」
「熱中症への対策」
「福島への健康対策→言葉が軽い!言ったら早急に実行せよ」
「東北復興を恒久的政策とせよ。再生化エネルギー構想への参加など」
4.川田龍平議員(みんなの党)
「菅総理は原子力行政へ他人事だ→一国の総理大臣として批判だけでいいのか?」
「福島原発に関する情報開示の無さ→スピーディーの情報を未だに何故出さない?」
「食物汚染に対する考え」

やっとまともな質問になってきた。再生化エネルギー議論など、もっと日本は国民踏まえて積極的に議論・結論を導くべきだよね。大型リチウム電池なんて知らなかったなぁ。以前のエコポイント制度は品目が制限されていたけど、あれは明らかに自動車メーカーと電気製品メーカーなど経団連におべっか使っていた事が見え見えだったので、もっと中小メーカーなどが参加できるような品目も対象にすべきだよね。太陽光パネルだってある意味エコだし、別にエコは節電だけではない。これが企業の活性化に繋がる事が重要だよね。
福島原発に関しては、確かに政府の対応は速いとは言えないけど、これは一概に政府だけの問題ではないと思うのです。事のあまりの大きさや例外的処理の多さに対する官僚や公務員含めた行政の戸惑いがかなりの原因ではないかと思うんですけどね。だってこれだけ世間から叩かれて、それでもあえて動かないなんて考えられないでしょ。そもそも「お役所仕事」って言葉があるじゃない?彼らは普段からそれが当たり前の行動として捉えてきたわけで、その活動不足部分は民間が補完するべきだと思います。一生懸命活動している人達を責めても仕方ないじゃない。現場作業者がルールに縛られているなら、そこは政治家が出て行って「責任持つからルールを変えていい」とリーダーシップを出すべきだよ。でもさ、この情報を隠そうとしたのは実は福島県民や福島の地方議員だという声も見た事あるし、もし本当ならそっちの方が大問題だよ。結局は「金」なのかね?それとも地域への愛情?このような側面が情報遮断に影響を及ぼしたとしても不思議ではない。
それに、食物汚染に関しても問題は複雑だよ。僕は妻の実家が農家なので出荷の流れもある程度わかるし、そもそも野菜や畜産物などの「生もの」は鮮度が重要なので早く流通させなきゃ、という気持ちもあるだろうし、しかも放射線量を計る機材が農作物に比べて圧倒的に少ないしね。僕は震災直後に会社で昼食時に農作物の汚染について話し合った事があるのだけど「福島含めて関東近辺の農作物は、よく洗うとかレタスなら表面の一枚はぐとかして自衛するしかないよね」と言ったら「すでにその行為自体が風評被害ですよ」と言われて唖然とした事があった。「流通を信じるしかないじゃん」と言うわけだ。農家を思う気持ちから、そういう意見が出たのだと思う。僕はこの時に「こりゃ汚染食物は絶対に流通するから自衛しかないな」と思いました。あとは食品関係者の発想を変える事も必要かな。一旦食品は冷凍化して、安全性を確かめた上で加工品化する、とかね。

5.田村智子議員(共産党)
「保育事業への新規参入に関してハードルを下げるべきではない。」
「保育予算を株主配当などに回す事ができるような規制緩和がとられようとしている」

凄い部分に視点を置いたな。これは保育だけに言える事ではない。そもそも論として今の市場原理主義が抱える大問題だよ。これは企業のモラルも問題だけど、僕はどちらかというと配当を強く求める株主のマインドに問題があると思うね。そんな株主がいなくなれば問題解決だよ。だから僕は投資家なんて存在は否定的。そもそも投資とはその企業の理念を応援するために行う行為で、その行為に対するリターンはおまけみたいなもののはずなんだけどね。それで過剰に利益を得て飯食う事を目的としている人を「投資家」なんて言う事自体おかしいよ。人材不足の職種に従事して働けよって思うのは間違いかねぇ?(笑)保育も人材不足なんだから、そこで働けよって。どうせ爺さん婆さんだろ?あっこれは暴言かな。。。

6.中山恭子議員(たちあがれ)
「三権分立について(立法・行政・司法)どうお考えか?」
「内閣は国会で定めた法律範囲内でしか職務遂行できない→海水注入の指令や東電対策室への乗り込みは不要」
「復興基本法への予算が少なすぎる(10年で23兆円?)」

三権分立とか内閣の行動範囲の件に関しては「この人何言ってるんだ?」と思わざるを得なかった。結論としてもしうまくいかなかったとしても、あれだけの震災に関してじっとしていろと言うのか?それは単に規約を重んじて実態を見ていない、いわゆる問題点のすり替えである。まぁ菅総理の失態を言いたかったのだろうが、それなら貴方が総理大臣してみなさいって言いたいね。こういう訳わからない事いう人が野党にいるから、僕は安易な大連立を目論む連中に政権なんて渡したくないよ。今の岡田さんなんて怪しさ満載。それなら菅総理の方がいいや、と最近考えるようになってきた。何とも後ろ向きな考えなんだけどさ。でもここ最近の菅総理の発言は、確かに理念は感じないけど真っ当な発言が多いと思うんだけどね。
復興基本法の予算が少ない事が事実なら、これは確かに問題だね。それこそ特別会計の使途見直しとか日銀の政府からの国債買取とか考えるべきだね。ところで道路特定財源の一般会計化ってどうなったんだろうね?まぁこれは後日ということで。

7.福島みずほ議員(社民党)
「原発の新設は行わないと明言せよ!」
「原子力保安院を経産省から独立後、環境省の外局に置け!」
「給食の調査を徹底せよ!→2次予算の予備費に8000億円ある!」
「原発輸出するな!→ジェービックが云々。。。」
「とまり原発?の調整運転など甘い!」

一番、剛速球を放っていたね(笑)よしよし。僕も菅内閣が本当に脱原発か疑わしいのは、この原発輸出に関する考えの不明確さだ。「今まで交渉にあたっていた国に関しては、信頼関係を損ねないように配慮して云々。。。」そえ、おかしいよね?だって自国で「脱原発だ」と言っているのに、その原発を売る事自体が信頼関係をそこねないか?もしそこまでして新興国が原発を求めるならば、それはフランス辺りに譲るべきだろう。アメリカでもいい。原子力輸出促進の裏にはアメリカの意向が強いみたいだからね。でもそのアメリカ自体が30年近く原発を新設していないっていうのもおかしな話だけどね。

あ~、長々とダラダラ書いたなぁ。



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