2011年6月20日月曜日

娘の頑張り!そして最高の父の日



ウチの娘はピアノを習っていて毎年6月に発表会がある。去年も娘のエンジンのかかりの遅さにかなりハラハラしたのだが、去年最終的に何とかうまく行った事が油断になったのだろうか、今年は去年に増して当初は殆どやる気を見せていなかった。先生も毎回のレッスンで練習をした様子を感じない娘にあきれたらしく何度か本気で怒ったらしい。僕に最初に発表曲を娘が弾いて聴かせてくれたのが、確か3ヶ月ほど前だったように思う。「まぁ3ヶ月あれば何とかできるんじゃん?大丈夫大丈夫!」なんてその後も土日は娘と遊びほうけていたのだが、1ヶ月半ほど前に聴いて「全然変わってない!」と、娘の暢気さにちょいとまずいなと感じた。その時は「全然弾けてないじゃん。スタッカートとかリズムとか、それ以前の問題だよね。まずは間違えないように弾けるようになる事が大切なんじゃないの?気持ちを込めて丁寧に弾く練習から始めなよ」とかなりツッケンドンな事を言ってしまった。娘はムッとした顔をしていたなぁ。

それからは毎週末に聴いていると、少しずつ上達していく姿が分かった。

・ゆっくりでいいからまずは間違えないように弾ける事!
・指に憶え込ませるくらい、何回も何回も弾く事!
・自分なりに気持ちを込めて丁寧に弾く事!

ピアノに関しては素人の僕だが、姉や友人にピアノ経験者が多く、また遊び半分ではあったが一応バンド経験もある(ギターとベース)僕なりに言い続けた事はこの3つ。まぁ素人は所詮そんな程度しか言えないから。そしてカミサン(バリバリのトロンボーン奏者)と先生の細やかなアドバイスで娘は頑張ってきた。しかし1ヶ月半なんてあっと言う間に過ぎていくものだ。未だに最後までミスなく弾ける事なく、昨日の発表会を迎えた。
娘の発表会演奏は夕方からだった。朝、「練習する!」と娘は早起きし、ピアノに向かった。たどたどしく何度かミスしながらも練習。まぁそれなりに曲の雰囲気は感じれるかなぁ。。。買い物に僕が行こうとすると「一緒に行く!」と付いて来た。歩きながら娘と話をした。

「はぁ。早く終わんないかなぁ。ドキドキするよ。」
「でもそのドキドキはパパみたいに大人になっても何度もあるんだよ。」
「ふーん、パパもドキドキしたりするんだ。どんな時?」
「お客さんの前でうまく説明できるかな?とか、お客さんがパパの作ったプログラムで喜んでもらえるかな?とか、いろいろあるよ。でもそういうドキドキがあるって楽しいじゃん?『まだまだ勉強足りないな。自分はまだもっと良くなれるはず』ってさ。」
「でもなー、失敗するとママや先生から凄く怒られそうだからさー」
「別に怒られないよ。もうここまで来たら、後は今までやってきた事を気持ちを込めてやるしかないんじゃないの?いい事教えてあげようか。」
「ん?」
「みんな初めて曲を聴く人達ばかりなんだから、失敗したかどうかなんて分からないと思うよ。それにプロのミュージシャンだってコンサートで間違ったりしてるんだよ。それも一杯ね。でも気にならないんだよ。大切なのは細かい事じゃなくて、聴いている人が『あー、いい曲だなー』とか『あっこのメロディが素敵だな』とかそう思える事だと思うよ。だから今までしてきた事を気持ちを込めて丁寧に弾く事だよ。余計なことを考えないでさ。」

帰ってきてからも、娘は何度も弾いた。どんどん巧くなっていった。「大丈夫だよ!」僕とカミサンが娘に話しかけて、発表会に向かった。実は僕もドキドキしていた。間違わなければいいな。途中で止まらなければいいな。そんな事を考えながら娘の演奏を聴いた。

僕は娘の底力に感動した。カミサンも先生もビックリしたらしい。「○○ちゃん(娘)、今日は随分うまかったじゃない。本当に良かったよ!」普段厳しい先生が笑いながら娘に語りかけてきた。娘も喜んでいたな。そして帰りにお祝いの食事をしに行った。「パパ感動しちゃった」娘にはお世辞ではなくそう語りかけた。娘は黙って聞いていた。帰ってきてから、僕は少なくともこの動画を20回は観ている。親バカだよね(笑)

今日は父の日だった。息子の幼稚園で「父の日参観」があり(この詳細は後日書くとして)息子から幼稚園初の作品であろう(?)栞をプレゼントしてもらった。またその間にカミサンと買い物に出かけていた娘からは財布をもらった(お金は当然家計から)。僕は幸せものだ。嬉しいね。午後は父の日参観で息子と一緒に作った小麦粉粘土で遊んだ。最高の父の日をありがとう。My Flower and Sun♪

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